日本語の作法 外山滋比古著

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日本語の作法 外山滋比古著

言葉ほど簡単で七面倒臭く、移り気だが歴史の重みを持ち、浅薄で奥が深いものはない。思慮を欠いたちょっとした言葉遣いで積年の信頼も一挙に壊れる。エッセイストでもある英米文学者が、日本語の昨今を論じた連載コラムをまとめた軽装本だが、示唆に富んだ指摘が随所にある。

「役不足ですが精一杯がんばります」「○円でご提供いたします」「お出でを私たち心から希望しています」。漢字の間違い、文法や敬語、TPOや発音の間違い。現代日本語は間違いだらけだし、美しくない日本語も増加の一途だが、その実例が次々に登場すると、笑ってばかりもいられなくなる。自分だけは大丈夫とは思っても、心にとどめおくに適当な助言も多々ある。逆に潤滑油、手法としての日本語のヒントも示される。人間関係を築くための挨拶から礼状の出し方、電話のかけ方まで、日本語の作法は要するに「心」であることが、ユーモアを交えて語られる。(純)

日経BP社 1260円

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