トランプ一族、470億円「巨額脱税」の全貌 ニューヨーク・タイムズ紙のスクープ

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しかし、時が経つにつれ、ドナルド・トランプ氏が次から次へと金融危機に身を投じたため、彼の父親は彼にかなり多くの資金を与える方法を見つけることになったとこれらの記録は示している。

とはいえ、過去開示されていなかった、宣誓供述書によると、トランプ氏は1990年、フレッド・トランプ氏が自身の帝国が息子の失敗している事業を救済するのに使われる可能性があると驚き、怒り、恐れたような内容に、彼の遺言を書き換えようとしていた。

トランプ氏が最大の金を手にした日

もちろん、ドナルド・トランプ氏がどのように大富豪になったかの話は、父親からの施しだけとは言えない。彼が大統領になる前、彼の並外れた業績は、「自分で財を成した億万長者、ドナルド・トランプ」というブランドを構築したことであり、そのブランドが非常に強力だったため、テレビ番組、書籍、ライセンス契約を通じて数億ドルの収入を生み出した。

そのイメージを構築するためには、フレッド・トランプ氏の資金以上のものが必要だった。ドナルド・トランプ氏の並外れたマーケティングスキルと必ず契約を取る競争力のある押しの強さも重要だった。父親が資金を援助していた一方、自分を売り込む達人であったトランプ氏は、それらを魅惑的な物語に紡いだ。

たとえば、父親の資金は、ニューヨークの著名人として息子を確立させることになった「トランプ・タワー」建設の足しとなった。しかし、トランプ氏は、トランプ・タワーの象徴的な力を「アプレンティス」(トランプがホスト役を務めたテレビ番組)と彼の大統領選挙戦のための主要な舞台として認識し、活用した。

トランプ氏が父親から最大の金を得た日は、父が亡くなってからずっと後だった。 2004年5月4日、それは記者会見もなく、静かに起こった。自分の家族から去ることがないようにと夢見て彼の父親が70年をかけて築いてきた帝国を、トランプ氏と彼の兄弟が売却したのだ。

ドナルド・トランプの取り分は1億7730万ドル、現在のドルの価値で2億3620万ドルだった。

(執筆:David Barstow記者、Susanne Craig記者、Russ Buettner記者)

(C)2018 The New York Times News Services

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