トランプ一族、470億円「巨額脱税」の全貌 ニューヨーク・タイムズ紙のスクープ

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この複雑な取引にとって重要なのは、不動産につけられた価値だった。その価値が低いほど贈与税は低くなる。トランプ兄弟は、その資産を大幅に過小評価した納税申告書を提出することによって、わずか4140万ドルの価値と主張し、数億ドルの贈与税を回避した。

同様の物件であれば、今後10年間で、その16倍以上で売却されるだろう。

あの手この手で子どもたちに資金を流した

最もあからさまな詐欺は、1992年にトランプ家によって創設された会社、オール・カウンティ・ビルディング・サプライ&メンテナンス(以下オール・カウンティ)だ。オール・カウンティの表面上の目的は、ボイラーからクリーニング用品まですべてを購入する、フレッド・トランプ氏が所有する不動産向けの購入代理店であった。

だが、実際にはこうした業務を行っていなかったことは、記録とインタビューが示している。 代わりに、オール・カウンティは従業員がすでに買った物件価格を単純に上げることで、フレッド・トランプの帝国から数百万ドルを受け取っていた。

こうした金は、事実上課税されていない贈与として、オール・カウンティのオーナーたちであるドナルド・トランプ、彼の兄弟、そしていとこに流れた。それからフレッド・トランプは、数千人のテナントの賃料増を正当化するために、水増しされたオール・カウンティの領収書を使用した。

この記事が掲載された後、ニューヨーク州課税財政局のスポークスマンは、同代理店が「申し立てを審査」し、「すべての適切な調査分野を徹底的に追求している」と述べた。

本紙は今回、フレッド・トランプ氏が息子ドナルドを豊かにするために50年間にわたって作った295の資金の流れを文書化した。ほとんどの場合、彼のほかの4人の子どもたちも同じように恩恵を受けていた。

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