スラウェシ地震、知られざる甚大被害の全容 公式発表の死者数は1407人だが…
来年の再選を狙うウィドド大統領は、火曜日に犠牲者捜索のための支援を呼びかけた。全員探し出さなければならないと述べた。大統領によると、30人のもの人が生き埋めになっている場所、ロアロアホテルで大統領が呼び掛ける「避難」を視察した後、ウィドド大統領は水曜日にも繰り返し訴えた。
ヤフディ・バスマ氏は、パルの南部にある村落のリーダーで、貨物輸送機に家族を乗せてここからの脱出を希望している。ヤフディ・バスマ氏は、ウィドド大統領には我々の苦しみが分からないと語った。
「大統領には、遠隔地の状況は聞こえていない。聞こえているのは、津波とパル市の状況だけです」と語った。
「私の村落では何百人もの人がまだ泥の中に埋まったままの状態です..。現在も援助は届いていません。私たちがここから去る理由はこのような状態だからです」
水曜日の早朝、パル空港には少なくとも貨物輸送機が7機到着し、援助物資が数トン運ばれた。中には、赤と白の国家色で飾られた「インドネシア共和国大統領の援助」と大統領の封印マークが刻印されていたものもあった。
地震によって、ホテル、ショッピングモール、パルの何千もの家屋が倒壊した。その一方で直後に6mほどの津波がビーチフロントに押し寄せた。
液状化による被害も甚大
土壌の液状化によって、隣町の約1700もの住宅が飲み込まれた。こうした地震の揺れで土壌が液体のようになってしまう。これにより数百人が死亡した恐れがあると国家防災庁は発表した。
スラウェシ島の災難に追い打ちをかけるように、パルの北東約600キロメートル(375マイル)島の北部にあるスプータン火山が早くも水曜日に噴火したが、死者やけが人は報告されていない。
ヌグロホ氏は、7万人以上の被災者を含む生存者にとって、最大限必要なものは、航空機、テント、水処理施設、発電機であると語った。。
政府は今年、スラウェシ島南部ロンボク島で2度大地震が発生した際に、外部からの支援を回避していたが、国際支援の申し出を受け入れると発表した。
インドネシアは、地震活動の活発な環太平洋火山帯に位置しており、地震と津波においては、世界で最も脆弱な国のうちの1か国である。 2004年の地震によりインド洋全域で津波が発生し、13カ国で22万6000人の死者が発生した。インドネシアでは12万人以上が犠牲になっている。
(ジャカルタのAgustinus Beo Da Costa、Maikel Jefriando、Tabita Diela、Gayatri Suroyo、Fransska Nangoy、Fanny Potkin、Ed Davies、Fergus Jensen、ジュネーブのStephanie Ulmer-Nebehay、ワシントンのMatt Spetalnickによる追加報告。Robert Birselによる執筆 Simon Cameron-Moore編集)
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