FRB議長「米経済の見通しは際立って良好」 「段階的利上げ継続が適切」との見解変えず

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 10月2日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、米経済見通しは「際立って良好」と述べ、低水準の失業率に伴う物価上昇に備え、段階的な利上げの継続が適切との見解を示した。9月撮影(ロイター/Al Drago)

[ボストン 2日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は2日、米経済見通しは「際立って良好」と述べ、低水準の失業率に伴う物価上昇に備え、段階的な利上げの継続が適切との見解を示した。パウエル議長はボストンで講演し、失業率が4%を下回り、賃金が上昇しているにもかかわらずインフレ率が小幅な伸びにとどまっている状況は「歴史的に見ても異例な」局面と指摘。さらに、FRBの見通しは出来過ぎた話ではなく、「異例の時期にある証だ」と語った。

「こうした状況は家計や企業にとっての環境がより良いことを意味している。家計や企業はもはや、インフレ率の急上昇や大幅変動を経験したり、恐れることはない」と説明した。

一連の関税措置がインフレに与える影響についての質問には、「現時点でデータには表れていない」と答えた。

一方、インフレ期待が目標から逸脱するようであれば、FRBは断固として対応する用意があると言明。インフレ率が著しく上昇することは想定していないとしつつも、リスクを注視していると語った。

FRBは、物価が急上昇する状況を想定していないわけではないとし、現行の段階的な利上げ方針を維持し、インフレ高進の可能性が高まった場合には「厳然と」と対応すると述べた。

その上で「米経済が強固で、失業率が50年ぶりの低水準にあり、インフレ率もFRBの目標である2%近辺にあると自信を持って言明できる」とし、「FRB内外の基本見通しはおおむね一致している」と語った。

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