中古車業界でイノベーションを起こしたい

ガリバーインターナショナル、次の一手

海外はタイから攻める

15年には域内の関税が撤廃されるとみられ、最終的にどこまで適用されるかどうか分からないが、期待値は高い。17年度末までに現在の国内の約2倍にあたる800店のネットワークをASEANで構築する。

アジアの店舗網拡大を積極的に推し進める(撮影:風間仁一郎)

最初の進出国はタイに決めた。一定規模の新車市場があり、中古車事業を展開する上では魅力的な国だ。国民の所得水準からしても大きなチャンスがあると考えている。

新車購入時の優遇措置が昨年末で終了し、新車を並べれば売れるという状況でもなくなっている。中古車事業をどのように手がけるべきかという声が、現地ディーラーから出始めており、そんな今だからこそ進出を決断した。

買い取りと卸売りのどちらに比重をおくかは検討中だが、いずれにせよ中古車の調達確保に全力を注ぐ。年内から遅くても14年1月にはバンコクに1号店を出す。

――国内と海外事業は将来的にシナジーを発揮できるのでしょうか。

現在420店の国内店舗は17年度末に800店まで引き上げる。ASEANとあわせて合計1600店のネットワークまで拡大する。関税の問題もあって今は難しいが、将来的には東南アジアと日本で大きな中古車流通の流れができることを期待している。

たとえば、日本で買い取った車が1週間後にタイで売れるような仕組みができれば理想的だ。もちろん、国内で培ったノウハウを海外に水平展開していく。国内は収益力を高める一方、海外展開で業容拡大をすることで、ガリバーとして新たなステージに入っていく。

■プロフィール

はとり・ゆうすけ
1971年生まれ。創業直後の1995年にガリバーインターナショナルに入社。同年に取締役就任。複数の店舗で店長を務め、現場でガリバー事業の立ち上げに従事。独自販売システムであるドルフィネット システムの開発や事業拡大、新規事業の立ち上げ、オークション運営会社との渉外活動などを主導。常務取締役、専務を経て2008年6月より現職。弟の貴夫氏も社長を務める。

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