中古車買い取り“最強”、ガリバーの課題 小売りの新業態を続々と立ち上げるワケ
東京都練馬区と埼玉県さいたま市を結ぶ新大宮バイパス。この幹線道路沿いに、ひときわ目立つ自動車販売店がある。トヨタ自動車の人気ハイブリッド車(HV)「プリウス」、ホンダのヒット車「フィット」、家族連れに人気のミニバン、さらにはBMWやメルセデス・ベンツといった高級輸入車など、国内外のさまざまなメーカーの車種が展示され、売られている。
この店の名前は「WOW!TOWN(ワオタウン)」。販売しているのは原則として中古車である。店内に入るとゆったりとしたカフェスペースが真っ先に目に入る。店舗の2階にはキッズルームを完備。子供を預けてゆっくりと車選びをすることも可能だ。来店者にはタブレット「iPad」(アイパッド)が手渡され、店内に展示する車の詳細な情報を見ながら車選びができる。
昨年12月にオープンしたこの店。実は中古車買い取り大手、ガリバーインターナショナルが運営する新しい形態の中古車小売店である。
高級輸入車や軽専門店の展開も
ガリバーは今年に入って、中古車小売店の新業態を相次いで打ち出している。2月には、フェラーリやポルシェなど高級輸入車の中古車を専門に販売する「リベラーラ」という新ブランドの第1号店を東京・東麻布で出店した。リベラーラは今年度中にも、世田谷や札幌など5~10店を新設する。
また良品車を扱うアウトレット店や、リベラーラに続く新たなカテゴリー特化型の店舗として、中古軽自動車を専門に扱う形態の店舗を、岩手県や高知県など需要の高い地域で3~5店程度出店計画するなど、中古車小売りビジネスを積極的に拡充している。
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