昔は子どもが産まれないというだけで(それが男性側に原因があろうとも)、または家を継ぐ男子が産まれないという理由で離縁されたり、堂々とお妾さんを作られたりしました。
今どき、そんな理由が通らないのと同じで、子どもを医師に育てられるかどうかで結婚を悩むのは、時代錯誤の感が否めません。
予想外の事態にも対応できるのか?
今のあなた方に大切なことは、将来の筋書きがどんなに変わろうともお互いの敬愛心は揺るがず、どのような予想外の事態にも二人で向き合って解決していけるか、そのような関係になれる相手であるかどうかを見極めることです。
特にあなたはご自身の仕事に満足しておられ、またご実家の価値観も大切にしておられます。無理に相手先に合わせても、また価値観の違いが明白な義父母と同居しても、さらに子どもが産まれて、その子どもが望まないかもしれない医者にしたところで、あなたの価値観に天変地異が起こらないかぎり、あなたは幸福感を感じないでしょう。
あなたが今考えるべきは、育った環境の差という過去の問題ではなく、これからの生き方の問題です。最初は異なる価値観も、一緒に暮らすうちに似てきたり、異なるそれも異なるまま尊重し合って暮らす夫婦はいくらでもいます。
彼は優しい良い人だということですが、彼はつねにあなたを尊重し、場合によっては宗旨替えをしてでも、あなたの切実な希望を聞き入れる器量を持っている人でしょうか。
このことはとても重要なことで、この種の不安が解消されれば、弾みをつけて結婚を決意するべきです。あれこれ悩んでいるうちに、幸福が逃げていくことだってあるのですから。
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