NEXT GAFA?世界で挑戦を続けるメルカリ 「売るために買う」消費行動の変化をもたらす

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――昨今、一部のスーパーエリートが巨額の年収を得て、その他が農奴になるという雇用と格差の問題が取りざたされますが、どのように考えていますか。

メルカリは直接雇用が多く、とりわけ地方での雇用創出に微力ながら貢献していると思っています。仙台と福岡にカスタマーサービスの拠点があり、合わせて400名ほど雇用しています。

「お客様対応を止めない」という観点からも、一極集中は避ける必要があると思っています。日本の場合は、自然災害を考えても、拠点はたくさんあったほうが良い側面もあります。

メルカリがGAFAを目指すには

――メルカリがNEXT GAFAとして躍進するための今後の展開と課題をお聞かせください。

いまは、アメリカで成功すること、金融事業メルペイの展開、そして、本体であるフリマアプリ「メルカリ」のさらなる成長。この三本柱です。

GAFAは各社、早くから海外投資をはじめていて、本書のデータによると売り上げの3割から6割が海外におけるものです。メルカリはまだここには至れていません。なかでもデータの活用には力を入れる必要があると考えています。

メルカリには、取引や配送のデータのほかに「お値下げできますか?」「〇〇円ならOKですよ」と言った価格交渉の文化があり、その会話データなど珍しいものがそろっています。売り買いに際して、人はどの程度まで許容できるのか? そういったデータも解析していくことで、将来的には新しい事業に活用できるかもしれません。

そういう意味でも、AI、機械学習の分野では人材が不足していますから、積極的な採用活動は続けていきます。当然国内に限らず、海外にも人材を求めていますし、そうなるとやはり給与についても再考する必要もでてくるでしょう。さらに専門性の高い人材にアプローチしていきたいですね。

時価総額を大きくすることだけが企業の目的ではありませんし、たくさんの方が集まって、チャレンジの回数を増やしていくことが、メルカリをGAFAに近づけていくための1つの要素だと思っています。「ググる」という言葉がありますが、「メルカる」という言葉を、皆が当たり前に使うようになったらすてきですね。

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