インスタ創業者辞任でフェイスブックに試練

「虎の子」はこれからどうなってしまうのか

過去2年にわたって、20億人を超えるユーザーを抱えるフェイスブックのデータの取り扱いや、ネットワーク管理をめぐる批判が相次いでいる。7月には、デジタル広告の売上高とユーザー数の伸びが減速するなど、こうした問題はフェイスブックのビジネスにも打撃を与え始めている。

こうした中、インスタグラムはフェイスブックの「宝物」となってきた。フェイスブックは、インスタグラムの利用者が3000万人に達した2012年にインスタグラムを10億ドルで買収。以来、インスタグラムは急速に広まり、フェイスブックが最も成功した買収の1つとして広く知られている。

位置情報サービスから発展した

フェイスブックが買収したほかの企業の創業者たちも、やはり同社を離れている。4月には、フェイスブックの取締役であり、2014年に買収されたメッセージングアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」の共同創設者であるジャン・コウム氏が辞任すると発表。同氏は近年のユーザーデータに対するフェイスブックの姿勢に懸念を強めていた、と事情をよく知る人たちは当時語っていた。

インスタグラムの創設者らの辞職へのシリコンバレーのリアクションは早かった。

「ワオ」グレイロック・バートナーズのベンチャーキャピタリスト、ジョン・リリー氏はこうツイート。辞任を「リアルな瞬間」とし、「彼らはすごいインパクトをわれわれに与えた」とも付け加えた。

インスタグラムは2010年に設立されたが、当初は「Burbn」という位置共有サービスだった。Burbnの熱心なユーザーだったクリーガー氏が、スタンフォード大学のフェローシッププログラムでシストロム氏に出会い、一緒に働くことになった。そしてついに、Burbnは再編され、インスタグラムと改名されたのである。

インスタグラムは、シリコンバレーですぐに人気になった。アプリはスマホカメラに重点を置いたものだったが、当時すでにiPhoneは広く普及しており、普通の人たちがアマチュア写真家へと変わっていった。シストロム氏とクリーガー氏のおかげでスマホ向けのフォトフィルターやカメラレンズが普及し、インスタグラムを模したアプリも次々と登場した。

2人は、サンフランシスコ近くのサウスパーク地区にある小さなオフィスで働いていた。ユーザー数が増える中、サーバーに負荷がかかり始め、アプリをオンラインにしておくだけのために、初期の段階で多額の資金を費やした。

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