そのほか今回のCクラスでのトピックを挙げておくと、エクステリアでは、前後バンパーが形状変更を受けたのに加え、新たにLEDハイパフォーマンスヘッドライトを標準装備した。そして上位グレードではマルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)も用意されている。
さらに安全装備と運転支援もアップグレードされている。レーダーセーフティパッケージは「Eクラス」や「Sクラス」とほぼ同等の内容を備えたものへと進化した。たとえばウインカー操作で自動的にレーンチェンジするアクティブレーンチェンジアシストを採用。さらにアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックは、追従中に完全停止してから30秒以内であれば自動再発進機能付きとなった。
さらに最近必須のテレマティクスについては、「メルセデス・ミー・コネクト」を全車で標準装備。事故検知時の24時間緊急通報サービスに始まり、スマホでの車両ドアロック・アンロックを可能とするリモートドアロック&アンロックや、アプリで車両の状況を確認できるリモートステータス確認、そして駐車位置検索や、スマホからナビの目的地を遠隔設定できるSend2Carを採用した。ほかには24時間のコンシェルジュサービスも利用可能といった具合で、コネクテッドによるさまざまなサービスも展開する。
しかしながら今回、印象的だったのはやはり48Vのマイルドハイブリッドの搭載だろう。
すでにフル・ハイブリッドが確立されている日本では
はたして、すでに小型車でもフル・ハイブリッドが確立されている日本の自動車および自動車メーカーは、こうした48Vのマイルドハイブリッドに対して、どのように向き合っていくのだろうか。
効率という意味ではすでにフル・ハイブリッドがある分、マイルドハイブリッドそのものにうま味はないと判断する場合が多いだろう。
しかしながら、先に記したように今後はコネクテッドやADAS、果ては自動運転などを見据えた際に、現在以上に電装品が増していくことは間違いないわけで、そこに対して別系統で48V電源を用意することはとても魅力になるはずである。
また実際に効率ではなく、クルマの商品性を考えた場合には、自然なフィーリングを持った走りが実現できる機構は価値があると思えるが、それを日本の自動車メーカーがどう考えるかも気になるところである。
今回、新型Cクラスの目玉ともいえる「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V電気システム」を搭載したC200を実際に試乗してみて、図らずも今後の自動車の動向を考えさせられたのだった。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら