業種を超えて「有翼ロケット」にのせた夢 将来的には国民みんなが飛べるようにしたい

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――そのぐらいになったら“お金をためたら何とか”とか、高級車1台分という感じで、最終的には乗れるかもしれないと。

そうですね、がんばります。

続々と予定されている実験機

――2027年の夢の宇宙飛行に向けて、現在の進捗(しんちょく)状況というのはどうなんでしょう。

日々、研究開発を進めているのですが、まずは今年の10月に、「#014-3号機」というのが飛びます。これは九州工業大学との共同研究のもので、その次の年に、4.7メートルの「#013号機」をアメリカで飛ばして、その次に、LNGエンジンというJAXAとIHIとで共同研究しているものがあるんですけど、その実験機「#015」を飛ばします。2021年には高度100kmを超えるものをつくろうとしています。

――段階を踏んで、形も変わっていきますね。

そうですね。どんどん大きいものをつくろうとしています。

――この「サブオービタル(プレーン)」とはどういう意味なんでしょうか。

軌道に投入はされないんですが、翼があるものでしっかり再利用できるものをつくろうとしています。

――2023年にこのサブオービタルプレーンで、そこからまた変わっていくわけですよね。

そうですね。2023年に関しては、小型の人工衛星を軌道に投入できるものを考えていて、そこを定期運行できるようになって、安全をしっかり確保できて、法律面もしっかり整備できたら人を飛ばそうとしています。

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