触ってわかった「iPhone XR」の不思議な魅力 慌てず10月26日のXR発売まで待つべき?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

iPhone XRにはiPhone XSと同様の高速な読み出しが可能なイメージセンサーが採用された。また、1秒間に5兆回もの機械学習処理が可能なニューラルエンジンを備えるA12 Bionicも同様に搭載されている。

iPhone XRはこの5色で展開する(写真:ロイター)

この速いセンサーから取り込まれる画像データを、画像処理エンジンとニューラルエンジンが連携して処理し、シャッターを切る際に1兆回もの機械学習処理を行うという。そのため、遅延なく、被写体と背景を認識し、1つのカメラでのポートレートモードを実現しているのだ。

もちろん、1つのレンズでのポートレート撮影も、iPhone XRが初めてではない。ただ、ボケ具合を撮影してから調整することができる機能も追加されており、機械学習処理に長けたA12 Bionicとこれを活用するソフトウエア、背景となるカメラモジュールが連携している様子を見いだすことができる。

アップルの決算に影響を与える可能性

iPhone XRは、昨年のiPhone Xのように、先行する2つのモデルから遅れて発売される。アップルは10月19日の予約開始、10月26日の発売をアナウンスした。

価格は64ギガバイトモデルで749ドル、日本では税抜8万4800円。128ギガバイト、256ギガバイトの大きなストレージを選択することができる。

より価格が高いiPhone史上最大サイズのiPhone XSが先行して発売され、HDR再生に対応する有機ELディスプレー、背面のデュアルカメラ、ステンレススチールのフレーム、512ギガバイトのストレージなどの魅力が用意される。

ただ、A12 Bionicや背面の主たるカメラ、TrueDepthカメラといった基本的な性能はiPhone XRとiPhone XSシリーズで共通化されているため、安心して価格の安いモデルを選ぶことができる。

この販売スケジュールはアップルの今年度決算(2018年9月期決算)に微妙な影響を与える可能性がある。9月中に発売になるiPhone XSシリーズ販売台数の初速が、iPhone XRを待つことによって削がれる可能性があるのだ。2017年モデルでは大きく向上したデバイス1台あたりの平均価格を押し下げる圧力が働くことになりそうだ。

松村 太郎 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事