手ごわい頭脳 アメリカン弁護士の思考法 コリン P・A・ジョーンズ著
「女子学生との性的関係はない」。不倫疑惑を釈明したロースクール出のクリントン元大統領は、後でそのウソを問われると、「『過去形』でなく『現在形』で答えた。返事の時点で『ない』から、ウソではない」との趣旨の弁明をしたという。「言葉を操る」。これはアメリカの弁護士が使うテクニックの一つだ。
「論理の筋道を合理的に考える」「前例を攻撃する本能を持つ」「法律を判例で作り出す」など、本場の「リーガルマインド」を、日本の大学で教鞭を執る弁護士が紹介する。「訴訟社会」とアメリカへの批判が日本ではあるものの、依頼者の利益と市民の自由を「法律を道具に守る」という重要な役割を弁護士が担っていると、筆者は強調する。
新潮新書 714円
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