ベイスターズが鉄道コラボで示す「横浜愛」 東横線イベント列車には「ハマの番長」も登板

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ベイスターズはこれまでも、ひとりでも多くのファンを獲得し、球場に来てもらおうとさまざまなピーアール活動を展開してきた。JR東日本横浜支社や横浜市営地下鉄といった市内の鉄道事業者との連携がその好例だ。

JR関内駅はベイスターズ一色に装飾されている(撮影:梅谷秀司)

特に目を引くのはJR関内駅南口の巨大なヘルメット型のモニュメント。球団本拠地の玄関口だと一目でわかる見栄えに仕上げた。

同駅だけでなく、地下鉄・関内駅とみなとみらい線・日本大通り駅のホームや通路はベイスターズの装飾であふれている。

これら3駅では球団応援歌「熱き星たちよ」を発車メロディに採用。ベイスターズはいまや視覚だけでなく、聴覚でも横浜市民の生活に無意識のうちに入り込んでいる。

日本大通り駅で記念グッズの抽選会も開催され、駅構内は大いに盛り上がった(撮影:梅谷秀司)

ベイスターズの広報担当、髙橋美絢さんは「都心に拠点がある球団を除けば、これほど複数路線の駅から近い球団はなかなかない」と、鉄道との連携に力を入れる理由を説明する。そのうえで、今回のようなファンが参加するイベント列車について「来シーズンが始まる前に運行すれば盛り上がりそう」と継続して実施することに期待を寄せる。

観客動員数は過去最多更新へ

この10年の球団の成績を振り返るとリーグ下位で低迷することが目立ったが、2016年、2017年には2年連続でクライマックスシリーズに進出を果たしている。特に2017年はリーグ3位から日本シリーズに勝ち進む「下克上」の大健闘を見せた。

好成績に加えて、大型スクリーンで観戦する「ライブビューイング」といった球場内外で展開するイベントの多様さがファンを引きつけ、主催試合の観客動員数は毎年右肩上がりに増加。2018年シーズンは過去最多を更新し、初めて200万人を突破する見込みだ。ファンクラブ会員数は9万人を上回り、ディー・エヌ・エー傘下となる前(11年シーズン)の14.4倍にも膨らんだ。

ただ、同球団が重視するのは球場を訪れるファンの数を増やすことだけではない。その姿勢は鉄道駅での取り組みにも表れている。

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