ベイスターズが鉄道コラボで示す「横浜愛」 東横線イベント列車には「ハマの番長」も登板
渋谷駅を出発すると、三浦さんは各車両を巡り、200人を超える参加者一人ひとりに記念品のポストカードを手渡したほか、ハイタッチなどのファンサービスで車内を沸かせた。
参加に必要なのは運賃のみ、という太っ腹なこのイベント。事前にインターネットで募集したところ、約1万4500人の応募があった。当選できたのは3日間の合計で750人。抽選の倍率は約20倍に上る人気ぶりだった。
ファン歓喜「格好良すぎて死ぬ」
イベント列車が走った3日間は横浜スタジアムで対ヤクルト戦が開催されるとあって、そのまま球場で試合を観戦する参加者もいた。
三浦さんに握手をしてもらった都内在住の女性は「格好良すぎて死ぬかと思いました」と感激を隠せない様子。横浜市内から参加したカップルは「電車の中で触れ合えるなんて夢のよう。このまま応援に行きますが、試合まで気力が持ちそうにない。やばい」と興奮ぎみに話していた。
一方、三浦さんは報道陣の取材に対し「ベイスターズファンにはたまらない列車。(チームは)苦しい位置にいるが、最後の最後まで声援が必要なので、現場とファンが一丸となって残りのシーズンを戦ってほしい」と力を込めた。
日本大通り駅の構内では、同駅で降りた乗客なら誰でも参加できる交通系ICカードを使った記念グッズの抽選会も開かれた。イベント列車の参加者は、横浜スタジアムに移動してチームの練習の見学へ。打球音が球場内に響く中、貴重な機会を無駄にしまいと、皆食い入るように見守った。
最後は乗り込んだ号車ごとに三浦さんと集合写真に収まり、ファンにとって最高の一日になったようだ。横浜高速鉄道の小島淳・経営企画課長は「申し込みをしてくれた多くのファンのうち、乗車できたのは少ない人数だったが、喜んだ顔を見られて本当によかった」と安心した表情をみせていた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら