チムニーは3度目の"結婚"で幸せになれるか 酒販チェーンが居酒屋業界の"暴れ馬"にTOB
カーライルはチムニーの再上場によって約80億円を手にした。さらに、今回のTOBによって、約140億円が手元に転がり込む。MBOに際して約200億円を投じたが、そのうちの半分は借入金としてチムニーが背負うことになり、カーライルの負担は約100億円。つまり、カーライルは一連のチムニー株の売却によって、120億円近いリターンを手にすることになる。
協調路線を歩めるか
和泉社長はかつて東洋経済の取材に対し、「チムニーはずっと親会社の戦略に翻弄されてきた。独立企業として自分たちがどうやっていくかを考えてMBOを選んだ」と答えていた(参考記事:「上場廃止したチムニーが再上場した真意」)。
再び事業会社の傘下に入ることになったチムニー。理想的なパートナーとして、やまやと共存共栄の道を歩むのか。それとも、かつてのような資本政策の迷走が再び繰り返されるのか。まずはTOB成立後に本格化するという協業の検討作業が、両社のパワーバランスを読み解くヒントになるはずだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら