石破氏の総裁選公約の特徴はどこにあるのか

デフレに後戻りしないマクロ政策を継続へ

 8月27日、自民党の石破茂元幹事長は総裁選出馬表明以来4回目の記者会見を衆議院会館内で開き、初めて選挙公約の全貌を公表した。写真は都内で2014年9月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 27日 ロイター] - 自民党の石破茂元幹事長は総裁選出馬表明以来4回目の記者会見を27日午後衆議院会館内で開き、初めて選挙公約の全貌を公表した。アベノミクスの核心である金融緩和について、カンフル剤に過ぎないとしつつも、「慎重に継続する」と述べた。安倍晋三首相への個人批判を連想させるとして撤回観測の出ていたスローガン「正直・公正」(訂正)は堅持すると強調した。安倍首相が発議を急ぐ憲法改正については急がない姿勢を繰り返した。

金融市場不安定化など対応で日本版NEC

石破氏は、安倍首相が正式な出馬表明を26日まで遅らせるなかで、記者会見を立て続けに開催してきたが、公約の全体像を示したのは今回が初めて。

10日に出馬表明して以来、青と白のロゴで「正直・公正」(訂正)と書かれたポスターを掲げ、森友・加計問題を念頭に行政の信頼回復を訴えてきた。首相の個人攻撃との批判を受け、撤回するとの報道が相次いだが、石破氏は「政治家になって以来の公約。変えるつもりはない」と明言した。

経済・財政運営を巡っては「デフレから脱却する政策は継続する」とし、一部市場関係者に広がっている引き締め観測をけん制した。アベノミクスの「異次元の金融緩和で株価が上昇、大企業の業績が極めて好調なのは素晴らしい」としつつ日銀が資金供給量のマネタリーベースを3.5倍も拡充しても物価は目標の2%の程遠い状態と指摘。「カンフル剤の効果はいつまでも続くものでない」とし、地方創生のための政策に軸足を移す姿勢を示した。

同時にカンフル剤を突然打ち切れば激甚な影響を与えかねず、金融緩和も「慎重にこれからも続けなければいけない」と強調した。

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