世界を虜にする「最先端アーティスト」の衝撃 オラファー・エリアソンを知っていますか?

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フィヨルド・ハウスに入るには小さな橋を渡る(写真:Anders Sune Berg, 2018 © 2018 Olafur Eliasson)

フィヨルド・ハウスは4階建てのビルとして機能し、建物を所有する投資会社KIRK KAPITALが2階から上にオフィスを構えている。港との間に小さな橋が渡された1階であれば一般人でも中に入り、エリアソンの手によるアート作品を楽しめる。

城のようにそびえる建物の内部には、エリアソンがフィヨルド・ハウスのために制作したサイトスペシフィックな作品の数々が設置されている。1階ホワイエの中央には、天井から高さ4メートルを超える渦巻き状の立体作品が設置されている。コイル状に巻かれたステンレスと、青や緑の手吹きガラス、LEDが組み合わされ、周囲の空間がさまざまな形の影や色のついた光で染められる。

各フロアは緩やかにカーブする螺旋階段で接続されている。家具の色のトーンは極力抑えられ、室内はミニマルでありながらも無機質でない温もりが感じられる。

緩やかにカーブする螺旋階段(Photo:Anders Sune Berg, 2018 © 2018 Olafur Eliasson)
ミニマルでありながら温もりが感じられる室内(Photo:Anders Sune Berg, 2018 © 2018 Olafur Eliasson)

建物と対話する

さらに、オフィスの中でもエリアソンの世界観が堪能できる。室内に飾られているテーブルや照明といった家具は木材を基調とし、作品同様に楕円や曲線のフォルムが特徴的だ。いずれもエリアソンと彼のスタジオのデザインによるものだ。

会議室の天井には、巨大なドーム状の作品が取り付けられている。作品の上部が建物の外に突き出て、オフィス内に空の青と日の光を取り込んでいる。いずれも柔らかなカーブと、外から差し込む光、刻々と変化する水面の動きを作品と一体化させたようなアートピースが内部を彩る。

デザインの情報を発信するオンラインマガジン「designboom」によると、エリアソンは、家具や作品のデザインについて「(人々の)体験をデザインすることであり、建物の『物語』に案内することでもある」「建物の中にいるということは、建物と対話するということだ」と語っている。

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