父親のDVを見続けた息子もDVをやらかすワケ

モラハラは世代間で連鎖しやすい

一方の努力や献身でよくなるレベルではない(写真:Graphs / PIXTA)

※ミセス・パンプキンへの人生相談および、家族関係や親子問題のお悩み相談は専用メール専用サイトで受け付けています。質問は400字以内でお願いします。回答は既出の相談と内容が被らないものを優先し、本連載で掲載します。

私は18年間、女手ひとつで娘と息子を育てました。そんななか、結婚した娘は、異常な暴言・暴力を働く婿に、孫と共に家から追い出されています。半年後の現在、婿はやり直したいと詫びを入れてきており、私も娘が家から出て行ってほしいのですが、娘は「夫への情はある」と言いながら、帰ろうとしません。どうすればいいでしょうか。
娘は看護師で、25歳で妊娠を機に結婚しました。婿は3歳から空手を習ってきて黒帯を有する人ですが、結婚当初から夫婦げんかが絶えず、出産前の大きなお腹の妻にも、暴力を振るっていました。その後、暴言のほか、物を壊したり、怒りのコントロールが利かなくなっていきました。   
子どもがまだ生後10カ月の時、口論から離婚届を突きつけられました。私が駆け付けると、婿は血走った目で「お前が呼んだんだから、お前が責任を持て!」と、ただただ娘を責め立て、一向に収まる気配がありませんでした。その異様さに戸惑っていると、その場にいた彼のお母様がポツリと、「この子はこういう環境で育ったから」とおっしゃいました。
彼のお父様は壮絶なDVを繰り返していたそうで、警察の介入やシェルターに避難するなどを繰り返し、離婚に至ったそうです。「こういう人は治らないので、離婚したほうが幸せですよ」とも私に断言されました。
ただし、娘は「情は残っており、離婚は決意できない」と言って泣くばかり。ならば仕方ないので、私は夫の元に帰るように再三言いましたが、娘は帰りません。娘は働いてもおらず、婿からの送金は5万円だけなので私の負担も大きく、何もかもが宙ぶらりん状態です。
そんな中、息子夫婦に先天性の難病を持った子が生まれて、ずっと新生児ICUに居ます。お嫁さんは職場復帰が困難なため、退職するしかなくなりました。私としては、早く娘の件をきちんとして、息子夫婦のサポートを考えたいのですが、つらくなる日々です。  
向川(仮名)

娘の姑の言葉「離婚したほうが幸せ」の重み

ご相談文が長文だったため8割ほど割愛させていただきましたが、娘さんの置かれた状況は、かなり絶望的だと思います。娘さんを彼女の夫の元に帰すなど、とんでもない判断です。この種のDV(ドメスティック・バイオレンス)被害者の姑さんの「これは治る種類のものではない。離婚したほうが幸せだ」という言葉がすべてです。

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娘さんの姑は、いくらご自分が被害者だったとはいえ、かなり恥ずかしい自分の壮絶な結婚生活を暴露してくれてまで、その結婚に希望がないことを語っておられます。ある意味で誠実な方だと拝察できますが、その方が、息子の妻は、離婚したほうが幸せになれる、と実質的に断言しておられるのです。その言葉の重みを考えてみてください。娘さんをその夫の元に戻す選択は、地獄の日々へ追いやるようなものであることは、目に見えています。

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