トランプ大統領、SNSの利用制限は「危険だ」 「彼らは非常に危険な決定をしている」

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 8月20日、トランプ米大統領はロイターのインタビューに応じ、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディア企業が一部のユーザーに自社サービスの利用を禁止した措置について「非常に危険」だと述べた。ホワイトハウスで20日撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、ロイターのインタビューに応じ、ツイッター<TWTR.N>やフェイスブック<FB.O>などのソーシャルメディア企業が一部のユーザーに自社サービスの利用を禁止した措置について「非常に危険」だと述べた。

トランプ大統領は、5300万人以上がフォローするツイッターのアカウントを持っており、自らの意図を宣伝したり、政策の発表や、批判に対する反論を展開。大統領職の遂行にとって不可欠であると同時に、物議を醸す要因となっている。

大統領は「名前は挙げないが、(ソーシャルメディア企業が)特定の人をツイッターやフェイスブックから外すとき、彼らは非常に危険な決定をしている。あなたが対象になる可能性もあるからだ」と語った。

ソーシャルメディア業界は、一部の外国政府に不当に利用されているとして米議会から厳しく追及されている。

トランプ氏は18日一連のツイートで、ソーシャルメディア企業が「共和党/保守派の主張を全面的に差別している」と批判したが、企業の具体名は挙げなかった。

アップル<AAPL.O>とアルファベット<GOOGL.O>傘下のユーチューブ、フェイスブックの3社は、極右的な主張と陰謀論で知られる政治評論家アレックス・ジョーンズ氏が運営するウェブサイト「インフォウォーズ」によって投稿された一部のコンテンツを削除した。ツイッターは15日、同氏のアカウントを一時的に停止した。

トランプ氏は大統領就任前の2015年12月、ジョーンズ氏が司会を務めインフォウォーズが制作したショーに出演している。

ツイッターとフェイスブックは、トランプ氏の声明に対するコメントを控えた。アップルとグーグルからのコメントは得られていない。

7月の下院司法委員会での公聴会で、フェイスブック、グーグル、ツイッターの幹部らは、政治的理由によりコンテンツを削除したことはないと証言。ツイッターの上級ストラテジスト、ニック・ピクルス氏は「当社の目的は会話のためのサービスを提供することであり、個人の信条について価値判断を行うことではない」と述べた。

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