「団塊ジュニア」がこれから迎える憂鬱とは?

親の介護リスクや自らの年金減額の苦労も

そして、2つ目がご自身の老後についてです。団塊ジュニアの皆さんが本格的な老後を迎える2050年ごろには、日本の人口は1億人を割っています。さらに、年金などの社会保障は、高齢者1人を若者1人が支える時代になります。そんなとき、あなたを介護してくれる人はいるでしょうか。現在、独身でお子さんがいない場合、ご自身が老後をどう暮らしていくかをあらかじめシミュレーションしておく必要があります。

老後の資金計画についてよく話題になりますが、自分自身が介護状態になったときのことを考える人は少ないでしょう。どうしても今が健康だから「自分は大丈夫」と思いがちです。しかし、何が起こるかわかりません。頼れる人がいない、家族に迷惑をかけたくないなら、準備が間に合う今だからこそ、将来の不安を現実のものとして準備を進める必要があるのです。

団塊ジュニアの親世代は、まだまだ元気で活動的な人がたくさんいるので、介護は現実味がないかもしれません。しかし、職場や親類などで介護している人はいませんか。いるはずですよね。少し世代は上ですが、私の友人たちの多く(いま50代)は、親が80歳を迎えるころから介護が必要となり、面倒を見ながら生活をしている人も少なくありません。

要介護3の母親と同居している友人は、今でもフルタイムの仕事をしています。週に5日は母親をデイサービスに通わせています。介護保険が使えない土日に、デイサービスを利用すると1万円ほどの自己負担になります。時には、休日に息抜きするために、全額自己負担も仕方ありませんが、たびたびというわけにはいきません。認知症の人を置いて家を空けると、トイレに1人で行けないだけでなく、誤って洗剤を飲んでしまうなど、危険な行動をとりかねません。配偶者に頼むこともできないでしょう。

80代は、想像以上に思っていることができなくなる

私自身も介護の経験があるので、その大変さはよくわかります。人はいきなり要介護状態になるわけではありません。物忘れから始まり、徐々に進行していきます。厄介なのは、認知症になった本人はしっかりしていると思い込んでいることです。それが、いつの間にか助けが必要な状態になっていくのです。助けてくれる人がいるならいいのですが、1人だと公的支援の手続きもできません。だんだん、外出をしなくなり、座ってテレビを見ているだけになるので、筋力が弱って歩けなくなるという人をたくさん見てきました。

80代になった自分をなかなかイメージできないと思います。ですから、少しでも幸せな老後を迎えるため、少しでも早く準備を始めるべきなのです。

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