麻雀を「夢ある世界」に脱皮させる深い仕掛け 藤田晋×川淵三郎「Mリーグ」2トップ初対談!

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藤田:そうなんです。実際に今、街の雀荘に行っても、ご高齢者がずらっといたり、あるいは若者だらけだったり、どっちかなんですよね。麻雀の女性向けスクールなんかも、いっぱいになっています。

背景として、「健康麻雀」の普及を頑張っていた人たちがいて、認知症の予防にいいということでご高齢者に広まったということもありますし、若者が増えたというのは、これは完全にオンラインゲームの影響です。昔は人がそろわないとできませんでしたが、今はネットですぐ相手が見つかって打てる。たくさんのデータを基に勝ち方を学べるので、将棋の藤井聡太七段のような早熟の若い子が増えてきました。

川淵:そうでしょう。だから古い人なんかは、ガード下の麻雀屋で、たばこの煙をモクモクさせながら賭けているイメージだと思うんだけれども、もはや今は健全麻雀、健康麻雀が当たり前になっている。特に今回、スポーツを志向したMリーグを立ち上げるなら、競技中にたばこなんか吸うのは断固許せない。「麻雀改革」じゃないけれど、完全にそういう古きイメージを変えようということだよね。

藤田:意識や認識を変えるという意味の「パーセプションチェンジ」という広告用語がありますが、まさにそれを狙っています。一流企業が参入していることも大きいのですが、やっぱり川淵さんに最高顧問になっていただいた衝撃が最も大きい。特に麻雀業界には激震が走りました。

いざ発表をしたら、世間の反響が全然違うんですね。たかが麻雀ってみんな思わなくなった。川淵キャプテンが名を連ねていると。何より麻雀界が驚いていて、業界の人から「川淵さんを連れてきた藤田さんがすごい!」って言われました(笑)。

ゴルフのラウンド後にオファー

藤田:もともと麻雀業界には、プロ団体がいくつかあって分裂していたんですね。しかも、各団体それぞれの価値観や利権みたいなものがあってあまり仲が良くない状況で、誰も統一できていなかった。利害関係がなく、業界全体のために動いてくれる人が誰かいないかと思っていた時に、ちょうど川淵さんの著書『独裁力』を読んで、川淵さんみたいな方がこの業界にいてくれたら、とずっと思っていたんです。

だけど、まさか川淵さんが麻雀のためにひと肌脱いでくれるとは思えないので、自分でやることにしたというか、僕がいちばん中立的な立場でまとめられるのではないかと思って動き始めた矢先に、神様が川淵さんに会わせてくれました。たまたま、知人が「川淵さんと一緒にゴルフをするけれど、1組空いているからどう?」と誘ってくれまして。川淵さんと18ホール回った後、最後にお茶を飲んだ時に「協力してくれませんか」と切り出したら、「いいよ」と言ってくれたという(笑)。

川淵:Mリーグの話は本当に事前に聞いていたわけじゃなくて、楽しくゴルフをやっている中で初めて知ったんだよね。ただ、藤田さんは麻雀がすごく強くてプロの中で優勝したなんていうから、すごいなとは思っていましたよ。それから、僕自身も麻雀が大好きですからね。

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