「億り人」を目指す人がハマる3つの落とし穴

なぜ「必ず儲かりそう」と考えてしまうのか

また、「海外ファンド」と聞いただけでなぜ200万円という大金をつぎ込んでしまうのでしょうか。おそらく、「海外のモノでよくわからないけど期待できそう」「投資で成功した風の人が推薦している」「サクラもいる中で多くの人数に囲まれている」「100万円の投資スクール代をすぐに取り返したい」という状況のせいで、信じたくなってしまうのかもしれません。

投資全般にいえるのですが、「絶対に儲かる方法」というものは絶対にありません。詐欺師は、「あなただけ特別」「このチャンスをつかんでほしい」などと言葉巧みにすり寄ってきますが、もしそんな方法があるのなら、自分で勝手に実践していればいいのです。

わざわざ教える必要もありません。あなたを勧誘した人は、勧誘することで、いくばくかのマージンをもらう仕組みになっていることが大半です。専用のLINEグループに招待されたり、特定の商品を勧誘されたりした場合は要注意です。こうした怪しい話には、それこそ絶対に乗らないようにしましょう。

3つの落とし穴にハマらないためには?

今回は、一発逆転で「億り人」を目指し、失敗してしまった人たちの例を取り上げましたが、彼らに共通しているのは、よく商品の仕組みを理解しないまま、「大儲けできそう」という淡い期待から投資してしまっているところです。

また、自分のほぼ全財産を使ったり、借金をしてまでリスクの高い資産へと投資していることも大きな原因でしょう。値動きの大きい資産は大きく儲けられる可能性がある一方、大きく損をする危険性もあり、両刃の剣です。

リスクの高い資産へ投資する割合は、総資産の1割〜3割程度を目安にするのがいいと思います。

では、残った総資産の7割~9割はどうすべきでしょうか。それは、現預金、財形貯蓄、インデックス型やバランス型の投資信託、iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISA、純金積立などを活用して、安定成長・長期運用を行うといいでしょう。総資産の7割~9割でコツコツと安定成長を目指しているからこそ、1割~3割で積極的な投資ができるのです。

今回の3人は失敗こそしましたが、大変貴重な経験をしていることも事実です。経験こそ、最大の資産ではないでしょうか。とても苦い経験を活かして、投資で成功をつかんでもらえればと思います。

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