要注意!その「親心」が子どもの発想力を奪う 人材育成のプロが教える「3つの落とし穴」

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しかし、もうこれでは不十分です。これらの力だけでは、ヒトと同じ考えやアイデアにしかたどり着けません。誰も考えたことがない発想力を育むには、ヒトと違うことに挑む能動性が必須です。そのために、「他人と違う」ことを褒めてあげましょう。

たとえば、自分の子がみんなとは違う色のランドセルを選んだ場合。親からすると「周囲から1人だけ浮いてしまうんじゃないか」「からかわれたり、いじめられたりしないか」と不安になり、「この色が無難だよ」「みんなとおそろいにしよう」とアドバイスしがちです。

みんなと同じじゃないと(今の)日本人は不安になります。でもそれは、遺伝でも何でもなく、育てられた性格です。これを頑張って逆転させましょう。子どもにはこう言ってあげるべきなのです。「よい色だね〜、とってもステキだ」と。

ルールは「心のブレーキ」を子どもたちにたたき込む

「常識」は社会で生きていくために必要です。それこそが大人と子どもを分けるもの、とも言えるでしょう。でもそれは「他人と同じことをすること」「多数が信じることを自分も信じること」「誰かが作ったルールを守ること」「突飛なことをしないこと」という「心のブレーキ」を子どもたちにたたき込むことでもあります。

子どもたちがたまたま持った他人とは違う考え、たまたまとった違う行動、それらを認めてあげましょう。良いことならば、いや、悪いことでなければ、それだけでしっかり褒めてあげましょう。それは面白いね、ステキだねと。

「みんなと同じだと不安」という感覚こそが、発想力の根源です。全員がイエスというような新規事業に未来はありません。皆が共感するということは、新奇性がない、独創性がない、つまりは本当の「新規」事業になっていないということなのです。

ほかの9人がすでに言ったことを話しても、それは発想でもなんでもありません。発想とはほかの誰も言わなかったことを思いついて言うことです。10人中1人になる覚悟が必要です。

いや、きっとそれは覚悟ではなく楽しさなのでしょう。「誰も言わなかったことを言えてうれしかった、楽しかった」とならなくては、発想なんて出てくるわけがありません。

そのためにも、親は子どもがヒトと違ったことをしたら、褒めてあげなくてはなりません。よくやった、面白い、と。

落とし穴その2:子どもに充実した時間を過ごさせようとする

わが家では「週末にお父さんが家族サービス」という概念はありませんでした。平日も家に結構いて、コミュニケーションはとっているのと、たまに大きな旅行をしますから、それで十分、かなと。

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