ブロックチェーンが創る「GAFAと違う新世界」 エンジェル投資家の谷家衛氏とダイ氏に聞く
ブロックチェーンは黎明期、日本にも可能性がある
まず率直に、なぜわざわざ日本でブロックチェーンの事業を始めようと思ったのだろうか。谷家氏に聞いてみよう。
「それは、黎明期にあるブロックチェーンの分野では、日本がトップランナーになれる可能性があるからです。今世界を見渡すと、シンガポールや香港がアジアでは国際金融都市として立脚しています。日本が金融でこうした国と競争できるかといったら、それは難しい。人口も減っていくなか、市場としての魅力も薄れつつあります。また、ITやデータ集積の面でアメリカや中国の巨大企業を超えることも難しいでしょう」
そもそも海外企業が日本に拠点を置く場合、シンガポールや香港と比べて、税制上の優位性は低い。さらに、アメリカの「GAFA」(グーグル=アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン)、さらに中国のテンセント、アリババといった巨大プラットフォーマーに追いつくのは極めて難しい状況にある、というのが谷家氏の認識だ。
ではどうすればいいのか。


















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