はとバス「セメント工場ツアー」大迫力の中身 石灰石「ダイナマイトで発破」採掘を見学!

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というわけで、さる7月13日金曜日。朝7時30分に池袋を出発したはとバスの黄色いバスは、東北自動車道を一路北に走って葛生を目指す。カップルや夫婦、友人同士などのグループに加えて、男女問わず“1人参加”が目につくのもこうした産業観光コースの特徴だとか。「工場が大好き」という1人参加の女性に話を聞くと……。

「同じ趣味の人たちとフォローし合っていると、Twitterとかで流れてくるんです。『はとバスでこういうツアーがあるよ』みたいな情報が。今回のツアーもそれで見つけました。なかなか周囲には同じような趣味の友達も少ないですし、平日に実施されることが多いので1人で行くことがほとんどですね。でも、行けばほかの参加者の人たちと話もできるし。今回もとても楽しみにしています」

まるで異世界?の工場へ

セメント工場を見学する参加者たち(筆者撮影)

と、そんな胸躍る参加者たちを乗せたバスは高速道路を降りて葛生の町へ。東京からは途中のトイレ休憩を含めても2時間はかからない。車窓に広がる風景は牧歌的な田園風景……とは少し異なる様相。石灰石を切り出して階段状に削られた山や巨大なサイロなどの工場が点在し、まるで異世界に紛れ込んだようだ。

そしてバスは住友大阪セメント栃木工場へ到着。最初に会議室で工場の概要や注意点などの説明を受けたら、ヘルメットと長靴を着用して再びバスに乗り込み、工場内の見学ポイントを巡る。

セメント製品製造の中で“焼成工程”を担うNo.3キルン・プレヒータと工場内で使用する電力すべてを賄うバイオマス発電施設の2カ所が見学ポイントだ。特に1つ目の見学ポイントは約1450度に熱せられた原料が巨大なパイプを通る工程というだけあって、見学場所も40度をはるかに超える灼熱の世界……。

「メチャクチャ暑いですねえ。でも、こういう感じも工場の見学に来ているって感じがしてすごくいいです。暑いけどずっとここに居ても飽きずに見られます」

参加者たちは汗をぬぐいながらこう言って、興味深く施設を見学したり写真撮影に興じている。

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