はとバス「セメント工場ツアー」大迫力の中身 石灰石「ダイナマイトで発破」採掘を見学!
工場内の見学が終われば、次は今回のコースの“メインイベント”とも言える鉱山内での発破シーンの見学だ。鉱山を黄色いはとバスで駆け抜け、巨大重機などをひととおり見てから山の上に。
「すり鉢状に石灰石を採掘してきたのでこのような形になりました。このあたりに落ちている石ももちろん石灰石です。よく見ると、フズリナの化石なんかもあって面白いですよ」
住友大阪セメントのスタッフの説明を受けつつ、壮大な鉱山の眺めを楽しみ、そしてカウントダウン、いざ発破……。
「こうやって石灰石を採掘しているんですね。発破はもちろん、採掘された山の雰囲気も迫力があってすごかった。来たかいがありました。セメントって身近なものですけど、原料の石灰石の採掘とか製造過程って、私たちにとっては“秘められた”世界じゃないですか。だから、こうして見られていい経験ができました」
工場「産業観光受け入れは初」
こうして満足げな参加者たちは、再びバスで工場に戻ってヘルメットと長靴を返却。コースの目玉であるセメント工場・鉱山見学を終えたのである。
今回、はとバスのツアーを受け入れた住友大阪セメント栃木工場の足立泰史さんは次のように話す。
「地元の小中学生の社会科見学などは別にして産業観光を受け入れたのは当工場80年の歴史の中で初めてのこと。佐野市さんからお話を頂いて、今回だけの特別なプランということで実施いたしました。皆さんに喜んでいただければいいのですが」
まさに今回のツアーに参加しなければ見ることができない“超”貴重体験。もちろん参加者が満足しないはずもない。
工場・鉱山見学を終えたはとバス一行は、葛生地区にあるそば店「鈴庵」で「大根そば」に舌鼓。これ、一瞬おろしそばかと思ってしまうが、実際は細切りにした大根をそばと一緒にゆでた知る人ぞ知るご当地グルメなのだとか。佐野といえばラーメンやいもフライが有名だが、あえてちょっとマニアックな「大根そば」を選ぶあたり、はとバスならではといったところか。
昼食後は葛生化石館でボランティアガイドの説明を聞きつつの化石見学だ。葛生は石灰石の町。石灰石はサンゴの死骸が積み重なったものに由来しているから、はるかいにしえには葛生は海の底だったのだ。
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