「不機嫌な40代」が職場をむしばむ根本理由

実は貫録なんてないほうがいいかもしれない

齋藤:無理に貫禄をつけようとムスッとしてるより、おだやかでちょっと気の抜けた上司のほうが断然話しかけやすい。話しかけやすさは今や、仕事がスムーズに進むか否かに直結します。組織心理学の見地からも「職場の空気が重かったり、不機嫌な人がいると組織全体のパフォーマンスが下がる」と言われているそうです。上機嫌でいることは今や「職務」なんです。

矢部:齋藤先生は上機嫌であるために、普段から何かされてるんですか?

齋藤:よくクラシックを聴きます。モーツァルトの交響曲やバッハのゴルトベルク変奏曲を聴いていると、何か途方もなく大きくて緻密な、異なる時空間に連れていかれるように感じるんです。日常の喧騒から離れた場に身をおくことで、気分も上向いてきます。

「大家さんと会うときは機嫌よくいたい」

齋藤教授は、よくクラシックを聴くという(写真:新潮社写真部)

矢部:僕は大家さんといるとき、どこか時間がゆったり流れるように感じます。

齋藤:矢部さんの上機嫌の秘訣は、やはり大家さんなんですね。

矢部:大家さんと会うときは機嫌よくいたいなと思うんです。僕はお腹がすくと不機嫌になっちゃうので、いつもご飯を食べてから大家さんに会うようにしています。

齋藤:あえて食事してから会うんですか(笑)。だいたい機嫌が悪くなるときって、寝不足だったりお腹がすいてるときが多い。日頃から体を整えておくのは大事ですよね。

矢部:僕は、朝お風呂に入ることが多いんですけど、そうすると1日上機嫌でいられるような気がします。

齋藤:お風呂に入るのは効果的ですね。人間の身体には、「温まりたい」という欲求があって、人は食べ物からエネルギーを摂取して熱に変え、体温を維持している。栄養をとらず、運動もせずに冷えた体は、全体として淀み、不機嫌にもつながってしまいますから。

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