「不機嫌な40代」が職場をむしばむ根本理由

実は貫録なんてないほうがいいかもしれない

矢部:体が冷えて気分も下降ぎみになったら、どうすればいいんでしょう?

齋藤:日本人はいま、長時間のデスクワークで体が凝り、体温も下がっている人が多い。なのでまず体を「ひらく」ことが大切ですね。仕事の合間に立ち上がって、肩甲骨をほぐして全身を揺さぶったり、軽くジャンプするだけでも体が開放的になります。体がひらくことで、呼吸も深くなる。深い呼吸はこころに集中とリラックスをもたらし、上機嫌にもつながってきます。矢部さんは、体に軽(かろ)みがありますよね。

矢部:え、そう……ですかね?

「できるだけ目立ちたくない」という気持ちがある

齋藤:矢部さんがいらっしゃるとスタジオがふわっとした空気になるんです。「世界一受けたい授業」のときも、柔らかい雰囲気で。

矢部:なってましたか? 僕はもういっぱいいっぱいで……。

「できるだけ目立ちたくない」という矢部氏(写真:新潮社写真部)

齋藤:テレビってどんどんテンポが早くなっちゃうんですが、みんながワーッとしゃべっているときにふっと矢部さんが話されると、みんなが一息入れられるように思います。

矢部:それって、僕が遅いってことじゃ……。

齋藤:いや、おそらく矢部さんの雰囲気が、ガッついてないんです。テレビって、時間というパイを奪い合い、いかに爪痕を残すかの勝負みたいなところがあるでしょう。矢部さんからは良い意味でその意気込みが感じられないんです。

矢部:「できるだけ目立ちたくない」という気持ちはつねにあります。消え入るようにスタジオにいて、そのまま終わればいいと思っています。

齋藤:品はすごくいいんですけど、矢部さん、芸人ですからね(笑)。

矢部:そうなんです、大問題なんです……(笑)。新しく何かに挑戦するのも、気分を上向きにするにはいいんだということも書かれていましたが、確かに僕、マンガを描き始めたときに、不思議な高揚感があったんです。

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