4代目ジムニーは悪路に一体どれだけ強いか オフロードだけじゃなくオンロードも進化

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オフロード走行会場での「ジムニー」(筆者撮影)

そして車内での音が良好だ。マフラーのこもり音と、エンジン・ミッション振動音、そしてトランスファーの音がほどよくハーモナイズしている。

筆者はまだ納車されていないが、4代目「ジムニー」を先行予約の段階で注文している。だから、ベタ褒めの試乗記となってしまったのではない。新型「ジムニー」は本当に良くできたクルマなのだ。

その背景にあるのが、造り手の笑顔だ。

スズキという企業の顔ともいえる「ジムニー」に、スズキのかける思いは極めて強い。そうした会社からのプレッシャーを「造ることの楽しみ」へと自然に転換している。「ジムニー」の開発に携わっている関係者と意見交換すると、そう感じるのだ。

「ラストジムニー」?

同時に、ある言葉がとても気になった。それが「ラストジムニー」というフレーズだ。仮に、先代モデルと同じく、新型のモデル寿命が20年近いとすると、2038年ごろに果たして今のようなジムニーが誕生するのかは、わからない。

というのも、パワートレインの電動化、自動運転化、通信によるコネクテッド化が当たり前になっているであろう2030年代後半。丹念に機械部品を組み合わせたジムニーは存在しえるのだろうか、と思ってしまう。仮に続いたとしても、見た目や車名がジムニーであっても、これまでのようなジムニーではない。そんなモデルになるかもしれないとすら考えてしまう。

見事に仕上がった、4代目「ジムニー」。その出来栄えの良さは過去から続いてきた歴史の集大成ともいえる。

桃田 健史 ジャーナリスト

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ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

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