
そして車内での音が良好だ。マフラーのこもり音と、エンジン・ミッション振動音、そしてトランスファーの音がほどよくハーモナイズしている。
筆者はまだ納車されていないが、4代目「ジムニー」を先行予約の段階で注文している。だから、ベタ褒めの試乗記となってしまったのではない。新型「ジムニー」は本当に良くできたクルマなのだ。
その背景にあるのが、造り手の笑顔だ。
スズキという企業の顔ともいえる「ジムニー」に、スズキのかける思いは極めて強い。そうした会社からのプレッシャーを「造ることの楽しみ」へと自然に転換している。「ジムニー」の開発に携わっている関係者と意見交換すると、そう感じるのだ。
「ラストジムニー」?
同時に、ある言葉がとても気になった。それが「ラストジムニー」というフレーズだ。仮に、先代モデルと同じく、新型のモデル寿命が20年近いとすると、2038年ごろに果たして今のようなジムニーが誕生するのかは、わからない。
というのも、パワートレインの電動化、自動運転化、通信によるコネクテッド化が当たり前になっているであろう2030年代後半。丹念に機械部品を組み合わせたジムニーは存在しえるのだろうか、と思ってしまう。仮に続いたとしても、見た目や車名がジムニーであっても、これまでのようなジムニーではない。そんなモデルになるかもしれないとすら考えてしまう。
見事に仕上がった、4代目「ジムニー」。その出来栄えの良さは過去から続いてきた歴史の集大成ともいえる。
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