eスポーツ選手は、なぜ本名を使わないのか 報道で2つの名前が併記される「違和感」
そこでeスポーツの実況をしている方々に現場の意見として、現在プレーヤーネームに関してどう考えているのかを聞いてみました。すでに本名で活動している方もいますが、まずは本名を公開しているかという質問を投げかけてみました。
本名を公開しているか?
『鉄拳』シリーズや『ストリートファイター』シリーズなど、格闘ゲームの実況を数多くおこなっているハメコ氏はこう語っています。「『鉄拳7』公式大会など、機会は少ないですが「金子“ハメコ。”紀幸」という形で出演していることもあります。プロフィールにも本名は掲載しています。なお、コミュニティ外でやり取りが増えそうなことを踏まえてEVO Japan 2017関連では本名のみで活動していましたが、それによる受け取られ方の違いは特に感じませんでした」(ハメコ/金子氏)
格闘ゲームを中心に実況をしているアール氏は「Twitch(ライブストリーミング配信プラットフォーム)に入社したタイミングで、プレスリリースにて本名とプレーヤーネームを公表しています。最初に本名を公開したのは、2000年に開催された『CAPCOM vs. SNK』の全国大会です。本名登録での参加だったので、その大会で準優勝したときの記事掲載されたときに、周知されたと思います」。
レインボーシックスシージをはじめとするFPSゲームの実況を行っているeスポーツチームポノス所属のトンピ氏は「福岡智洋と、すでに本名は公開しております。直近の電気通信大学主催のシンポジウムでは、資料内に本名記載するなど、社会人としての活動も皆さんに見ていただきたいと思っています」と回答。
FPSをはじめMOBAやMMOなどさまざまなゲームカテゴリーで実況を行っているStanSmithこと岸大河さんはすでに5年前から本名で活動をしています。
「プレーヤーとして最初誌面に登場したときに本名も載せる必要があり併記してもらいました。当時は誰が実況をやっているか興味を持っている人も少なく、自分の名前が浸透していると思ってませんでしたので、本名に切り替えることは別段、気にもかけませんでした。本名にしたことにより、名前の読み方や書き方の説明をすることもなく、かえって楽になりました。また、仕事上では信頼関係も築きやすくなったのではないでしょうか」(StanSmith/岸氏)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら