クラロワのeスポーツが1億円賞与を出すワケ

選手はチームから「給料」をもらっている

クラロワリーグ アジアで行われた日韓戦。韓国・ソウルで行われ、日本4チームと韓国4チームがそれぞれ対戦しました(筆者撮影)

今年から開催されているeスポーツリーグ「クラロワリーグ」。フィンランドのゲーム会社Supercellが運営するスマホアプリの『クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)』を使用し、北米、ヨーロッパ、アジア、中国、ラテンアメリカの5つの地域で行われ、それぞれの地域のトップチームが世界一決定戦を行うことになっています。

世界一のチームをはじめ、成績に応じてすべてのリーグに参加したチームに日本円で総額約1億円のボーナスが支給されます。ただ、この1億円はあくまでもボーナスであり、いわゆる賞金制のトーナメントとは違い、このボーナスだけを争奪するようにはなっていません。

【2018年7月25日11時10分追記】記事初出時、「世界一決定戦で優勝したチームに総額約1億円のボーナスが支給される」と記載していましたが、上記のように修正します。

賞金だけで生活できる人はほんの一握り

基本的には、チームに登録している選手(1チーム4~5人で編成)は、チームから給料が支払われており、安定した収入を得られるようになっています。

年間契約となり、来年選手として契約できるかという問題があるので、一般的な職業とは比べられないですが、賞金制に比べると圧倒的に安定感があるのは事実です。しかしながら安定性のことを鑑みるとほかのスポーツも同様のリスクははらんでいるので、特別eスポーツ選手だからという問題でもありません。

賞金制で行うeスポーツトーナメントもテニスやゴルフ並みに、毎週のように高額賞金のトーナメントが開催され、各タイトルの上位数百人のプレーヤーが賞金だけで生活できるようになれば、それはまた別の話となるわけです。現時点では同一タイトルで高額賞金が発生するeスポーツ大会は頻繁には開催されておらず、年に数回程度となっています。そのため、賞金だけで生活できる人はほんの一握りなのです。

Supercellのeスポーツ アジア担当、クリス・チョー氏(筆者撮影)

『クラッシュ・ロワイヤル』を開発・運営するフィンランドのSupercellアジア担当であるクリス・チョー氏は『クラロワ』のロンドン大会の開催を経て、eスポーツでどんなことができるのかを模索し、プロリーグの発足を思いついたと言います。

「ロンドン大会で、eスポーツでどんなことができるのか、というポテンシャルを感じました。アプローチの仕方も理解できたので、アマチュアベースで行っていたゲーム大会をプロリーグとしてどう昇華できるかを考えました。プレーヤーの中にはすごく努力している人もいることがわかりましたし、彼らをなんとか支援したかったんです。そこで、給料という形で支えられないかと思ったわけです」(チョー氏)

次ページ選手への給料の最低額は設定されている
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