「シックスパッド」のMTGが描く1兆円企業構想

マザーズではメルカリに次ぐ時価総額に

7月末に東京・代官山でオープン予定の「シックスパッドステーション」のエントランスでは、クリスティアーノ・ロナウド選手の写真が大きな存在感を放っていた。将来的に国内で500店、海外4500店を目指す(記者撮影)

「腕をぐーんと伸ばして、一旦止めて。1、2、3、4・・・・・・」――。

ここは東京・代官山にある「SIXPAD STATION(シックスパッドステーション)」。トレーニング機器「SIXPAD(シックスパッド)」を販売する、MTGが運営しているジムだ。

利用者は筋肉に電気刺激を与えるボディスーツを身に着け、トレーナーの指示に従い体を動かしていく。所要時間はたったの15分。記者が試したところ短時間にもかかわらず、体全体が汗でびっしょりになった。1号店となる代官山店は7月末にオープン予定。代官山で成功モデルを確立させた後、国内500店、海外4500店を目指すという。

「最低でも売上高1兆円を目指す」

そんなシックスパッドを企画・販売するMTGが7月10日、東証マザーズに上場した。初値は7050円と、公開価格(5800円)を上回った。上場初日の終値(7350円)で計算した時価総額は2840億円となり、マザーズではフリマアプリのメルカリ(6164億円)に次ぐ2位となった。

7月10日に上場したMTG。上場記念の打鐘に臨む松下剛社長(記者撮影)

MTGは前出のシックスパッドのほか、美容ローラー「ReFa(リファ)」などを企画・販売するファブレス(工場を持たず、外部に生産を委託する)メーカーだ。1996年に愛知県で創業し、23年目で上場。韓国、中国といったリスクの高い海外展開の見通しが立てられたことから、このタイミングでの上場を決断した。

調達資金は、本社がある名古屋市熱田の研究開発拠点や海外展開、新ブランド開発などの費用に充てる。松下剛社長は「上場で得られる信用力を武器にグルーバル人材をもっと採用したい。最低でも売上高1兆円の企業を目指す」と意気込む。

MTGで一番の稼ぎ頭といえるのがリファ。同ブランドの前2017年9月期売上高は前期比2倍となる246億円。リファが発売されたのは2009年で、日本や韓国で人気に火が付いた。「よくあるのは大ヒットした後、翌年ぐんと下がること。売れれば売れるほど、怖かった」と松下社長は当時を振り返る。

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