新日本プロレス、「外国人新社長」が抱く野望 集大成として「プロレス」を選んだ理由とは

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メイ社長が会場でファンと交流する際に手渡すオリジナルステッカー。「これも1つのマーケティング」とメイ社長は語る(撮影:今井康一)

――新日本プロレスはよいコンテンツはあるけど、海外でのマーケティングができていないということでしょうか。

多くの日本企業はその壁にぶち当たっているわけです。日本市場が伸びないから、海外に行くしかない。だからこそ、経営者の考えもグローバルにならないと通用しないですよ。私は日本の企業の強みと弱み、外資系企業の強みと弱みを体験している。両方理解しているのが大きいと感じています。

でも誤解がないように言いたいのは、私は海外をやるために新日本プロレス来たわけではない。当然、日本にも伸びしろがあります。海外はあくまで1つの柱。動画配信サービスも日本のお客様にも通用する話です。日本のファンに対しても、もっと来てもらえる仕掛けをしていきます。

上場は視野に入れている

――2014年に当時の新日本プロレス社長だった手塚要氏が「2020年に100億円の売り上げを目指したい」と話していました。メイ社長も100億円を目標にしますか?

コツコツいくのがポイントです。あまり1つの数字にとらわれたくはない。目標は高く持つべきですが、その数字を達成したからといって仕事が終わるわけではない。でも、ポテンシャルはあると感じています。

ハロルド・ジョージ・メイ/1963年生まれ。ハイネケン・ジャパンや日本リーバ、サンスターなどを経て、2006年に日本コカ・コーラ副社長、2015年タカラトミー社長に就任。2018年5月から現職(撮影:今井康一)

数字をつくるだけが経営ではありません。企業の哲学・理念がわかっていない経営者もいます。私はそういうものを大事にし、新日本プロレスのよさを変えることはしません。

根本的に会社を強くするためにはマーケティングやブランディング、組織や人材など、それらの質を高めることが重要です。そういう点においても私の経験やノウハウが必ず生きると思います。

――株式上場は視野に入れていますか?

視野に入っていますよ。上場することで投資もできる。それがいちばんでしょうね。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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