「インスタ詐欺」にやられた!その手口とは? なぜInstagramは偽広告を取り締まらないか
洋服やファッション小物など、魅力的な写真がインスタグラム広告として流れてきて、市場価格と比べても安く「この値段なら!」と購入に進むこともあるだろう。
値段が安いからすぐに詐欺、というわけではない。最近米国ではWishやOverstockなど、オンラインショップの在庫処分セールをまとめたサービスがあり、なかには90%オフの商品などもある。そのため、極端に安い価格設定に対する疑いも薄れつつあるのだ。
しかし実際の商品が届かないことで、詐欺に気づくことになる。
前述のパターンの場合、サイト運営の会社の所在地も、商品のトラッキング番号も、クレジットカードの引き落としの会社名も偽りのもの。返金やキャンセルの要求にも無反応となる。あらかじめ、おカネをだまし取るためのECサイトだと判断するしかなくなる。
詐欺広告を見分けるには?
クレジットカード決済であれば、カードによってはショッピング保証が付帯しており、支払ったおカネは戻ってくるかもしれない。しかしおカネ以上に、精神的なダメージが大きいだろう。
インスタグラムで見つけて気に入った服やアクセサリーを待ち、それを身につけて出かける予定を立てて楽しみにしていたとすれば、いくらショッピング保証があっても、それらを取り戻すことはできないのだ。
また、そうしたサイトにクレジットカード番号や住所を渡してしまうこと自体のリスクもある。不正利用を防ぐためカード番号を変更するなどの対策を取る必要があり、カード再発行などでより多くの労力を割くことになるからだ。
そこで、購入に進む前に、非常に「インスタグラム」的な方法で詐欺アカウントを見分ける方法をいくつかご紹介しておこう。
まずはアカウントや投稿に不自然な様子があるかどうかだ。
前述の @2lovewish は、1万1000人のフォロワー数を抱えている。これだけのフォロワー数があれば、通常の投稿に対しても3桁ほどの「いいね」がつくことが多いはずだ。
しかしこのアカウントのいいね数は、どの写真にも20件前後しかない。ここで疑われるのは、フォロワー数を購入している可能性だ。
Googleで「Instagram follower buy」と検索すると、1フォロワー20セント(約22円)程度から購入できるという。1万フォロワーであれば、約22万円程度で購入でき、あたかも人気アカウントのように見せかけることができるのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら