これから若い会社員は「トラリーマン」になれ 日経225銘柄の8割は「GG企業」かもしれない

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「若いビジネスパーソンは、チャンスがあれば上の世代から実力で会社の実権を奪取せよ」。独立系投信会社レオス・キャピタルワークスの藤野英人社長は、若い人たちへエールを送る(撮影:今井康一)
「賞味期限が過ぎた老人経営者」が幅をきかせる「GG資本主義」から脱却するためには、どうすればいいのか。それは、年寄りが自分の既得権益を手放し、実権を若い人たちに譲ることだ。だが既得権益はなかなか手放せないもの。では、若い人はどうすればいいのか。独立系投信会社大手であるレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長がその具体的な方法と、投資家として胸に秘めている覚悟について語る。

「日経225企業」のうち8割がGG企業?

前回の「日本を滅ぼす『GG資本主義』という病気」では、ビジネス界でも将棋の藤井聡太7段や、大リーグの大谷翔平選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手のような、世界で戦える若手経営者が大勢いるという話をしました。

これは、とてもすばらしいことだと思います。

周りを見渡すと、「今の日本は少子高齢化が進み、年金や財政が厳しい。お先真っ暗だ」というような論調をよく見聞きするのですが、日本株をメインに運用している投資信託会社の社長としては、日本が今よりも、もっと良い国になってもらわないと困ります。若手の優れた経営者がどんどん世に出てくれば、閉塞感に満ちた世の中を大きく変えられるかもしれない。大勢の若者が、日本の未来を信じようという気になるはずです。

とはいえ、全員が経営者になれるわけもなく、多くの人は会社員として人生を歩みます。そして、社会人になってしばらくすると、会社という組織には、物凄い数の「GG」(ジジイ)がいることに気づくでしょう。私の感覚でざっくり言えば、日経平均株価に採用されている225銘柄のうち8割、東証株価指数(TOPIX)銘柄の6割が「GG」が実権を握っている「GG企業」です。

私は投資家ですから、自分の役割として、この状況をどうすれば変えられるかを考えています。

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