JAL新社長に直撃、LCCで「B787」を飛ばす理由 整備一筋30年、赤坂社長が語る航空機の真髄

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――昨年はベトナムのLCC・ベトジェットエアに始まり、米ハワイアン航空やアエロメヒコ航空、アエロフロートロシア航空など次々に提携を発表しました。

南米やアフリカといった地域はまだまだ空いているものの、一連の提携ですき間は埋まってきたと感じている。日本ではなじみのないような会社との提携が多かったかもしれないが、われわれとしてはそのすき間を埋めるために必要なパートナーを厳選したつもりだ。

――サービスにはJALの品質を求める客もいると思います。自社で飛ばすのか、提携でカバーするのか、どのようにバランスを取りますか。

2017年9月、JALは米ハワイアン航空との提携を発表。右からJALの植木義晴・前社長、ハワイアン航空のマーク・ダンカリー前CEO(記者撮影)

その点で非常にいいなと思うのがJVだ。太平洋路線では米アメリカン航空がJVパートナーだが、JALのお客様がアメリカンの便に乗るし、アメリカンのお客様がJALの便に乗る。となると、互いの客が同等のサービスを求める。今、アメリカンの太平洋路線のサービスを見てもらうと、以前とまったく違う。JALのお客様が乗るようになってから、期待に応えるためのノウハウを提供してきた。逆もしかりだ。

JVはコードシェア以上に双方のサービスを均質化したり、レベルアップしたりといったことができる。新しいビジネスモデルとしてうまくいっているなと感じている。同じものを作っていかなきゃいけないという力学が働いている。

ハワイでは絶対負けられない

――直近では、ハワイアンとのJV実現に向け、独占禁止法適用除外を日米当局に申請しました。ハワイ路線には、2019年にANAがエアバスの大型機「A380」を導入します。

赤坂祐二(あかさか ゆうじ)/1962年生まれ。1987年日本航空入社。一貫して整備畑を歩み、2014年執行役員整備本部長に就任。常務執行役員を経て、2018年4月から現職(撮影:尾形文繁)

ハワイはこれから面白くなる。ハワイで負けることは、われわれとして許されないことなので、真っ向勝負したい。

A380はユニークな飛行機だが、3機しかないので限界はいろいろあるだろう。たとえば、ホノルルにしか行けない。ハワイ島のコナにも就航したわれわれとしては、ハワイ諸島全島のマーケティングをやっていく。そのためにハワイアンという地元の会社と提携した。対抗するにはJAL単独では難しかった。

ホノルルだけでなく、ハワイ諸島全体の観光資源は素晴らしい。ANAが”線”で攻めてくるなら、われわれは”面”で打ち返す。球よりラケットの方が強いでしょう。とはいえ、供給量が増えるのは利用者にはいいことだし、ハワイ全体をどんどん活性化していけると思う。

中川 雅博 東洋経済 記者

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なかがわ まさひろ / Masahiro Nakagawa

神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部英語専攻卒。在学中にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。2012年、東洋経済新報社入社。担当領域はIT・ネット、広告、スタートアップ。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど海外企業も取材。これまでの担当業界は航空、自動車、ロボット、工作機械など。長めの休暇が取れるたびに、友人が住む海外の国を旅するのが趣味。宇多田ヒカルの音楽をこよなく愛する。

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