全米も熱狂のゲーム大会「eスポーツ」の正体

日本人プロ選手が育つための3つの条件

選手ごとにそれぞれ持っている適正や筋肉の付き方が違えば、おのずと挑む競技も変わってくる。反射神経が重要なゲームタイトルもあれば、洞察力やテクニックなどが勝敗を左右するタイトルもある。そこで戦うプレイヤー、プロゲーマー同士の競い合いがコンテンツであり、観客やスポンサーを集める。大金を得るプロゲーマーもいる。

ゲームばかりに興じて親に叱られるという経験をもつ世代からすると、なぜゲームの地位がそこまで向上したのか不思議だろう。

eスポーツが注目を集めるようになった理由

eスポーツが急激に注目を集めるようになった理由の1つに、格闘技イベントのような派手で華やかさのある演出がなされることもあるだろう。

まず、選手名がコールされると、コンサートステージのように彩られた照明とBGMで、否が応でも観客は熱気の波に飲み込まれる。選手たちの中には、その競技の中でカリスマとして君臨する者もいる。

観客は、瞬時に上がったボルテージそのままに、選手が披露する見事なプレーに酔いしれ、その勝利と敗北に一喜一憂する。熱狂と緊張。陶酔と歓喜。そして没頭と熱中。このオーディエンスの反応から、eスポーツがフットボールや格闘技などと同様に人の心をわしづかみにする「スポーツ」であるということを、はっきりと見て取れる。

オーディエンスからは、「一度大会を見に来ると、次を見ずにはいられなくなる」という声が多く聞こえてくる。これが結果的にeスポーツの急速拡大の源泉になっており、業界内でささやかれる「2020年には世界的に視聴・観衆が5億人にまで上る」という説もあながち大風呂敷を広げているわけでもなさそうだ。

実際、すでに大手企業スポンサーも次々と参入を決めており、すでに世界各国で開催されているeスポーツの市場規模は2017年で700億円ほどと推定された。5億人という視聴・観衆規模から換算すると、2020年には1500億円規模に迫るという計算はたやすくできる。

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