中国で大いに流行する「アニメ・漫画」の行方 待望される「国産ヒーロー」

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巨大IT企業はマンガ、アニメへの投資を始めてはいるものの、まだディズニーの水準には及ばない。ディズニーはピクサー・アニメーション・スタジオを76億ドル、マーベル・エンターテインメントと「スター・ウォーズ」を製作するルーカスフィルムをそれぞれ約40億ドルで買収している。

公開されている記録によれば、テンセントは昨年以来、マンガ、アニメ関連企業10社以上に投資しており、同社の映画部門は国内アニメ製作を支援するためのプロジェクトを立ち上げている。

バイドゥが運営する「iQiyi」も国産マンガに巨費を投じつつある。同社が5月に発表したところによれば、中国の漫画家との契約や国産キャラクターの開発に2億元を投じる計画。これ以前にもアニメ関連プロジェクト10件に投資しているという。

マーベル風だが中国的なスーパーヒーロー

アリババとニュースアプリ「今日頭条」は、複数の制作会社を買収し、自社サイト内でアニメ配信プラットホームを立ち上げている。

ネットイーズは昨年ディズニーと契約を結び、マーベル風だが中国的なスーパーヒーローを生み出そうとしている。

ネットイーズ・コミックスでマーケティング・ディレクターを務めるLuo Qiandan氏によれば、同社は自社サイトから取得したビッグデータを用いて、マンガ愛好者が何を求めているか分析し、漫画家にフィードバックしていくという。

また同社は、その他にも中国風の水墨画技法や宗教的なテーマなどの要素を採用しつつある。

「中国的な要素、中国的なスタイルを使うことを誰もが試みている」と同氏は語った。

(Pei Li記者、Anita Li記者、Adam Jourdan記者、翻訳:エァクレーレン)

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