イングランド「PK戦勝利」は心理学者が支えた 「PK戦で負ける」ジンクスをついに払拭

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アディショナルタイムになる前の試合中ずっと、とても重要な小さなドラマ (とてもイライラさせられるようなドラマ) があった。司令塔であるハメス・ロドリゲスが負傷して不在だったため、コロンビアチームは防御に力を入れねばならなかったのだ。

イングランドの方は危なげなく見え、有利なように思えたが、カルロス・サンチェスがイングランドのキャプテンでチームのシンボルでもあるケーンを、ペナルティ・エリア内で倒したことでPKの権利を与えられ、リードするチャンスが生まれた。

コロンビアがこれに抗議して4分間の大騒ぎが続いたが、ケインは冷静さを保ち、2018ロシア大会3本目のペナルティキックを決めた。

コロンビア監督が吐露した審判への不信

残り時間10分となり、コロンビア代表にとっては万事休すかと思われたのだが、痛烈な一撃が生まれた。

ウリベから繰り出された、成功していれば大会屈指のシュートとなったかもしれないボールをピックフォードは見事にさばくも、この試合初めてとなるコロンビアのコーナーキックを利用し、長身のディフェンダーであるミナがヘディングシュートを決めて同点に追いついた。

交代出場となったイングランドのダイアーは、ロスタイムにヘディングシュートを決める最高のチャンスを逃していたのだが、見事にその埋め合わせをし、勢いを取り戻したチームメイトたちにもみくちゃにされた。

「ヒヤヒヤした。これまで、あんな立場になったことはなかった。でも、ヘディングに失敗したのだから、最後には絶対に得点しなくてはと思っていたので、うまくいって本当によかった」とダイアーは語った。

イングランドチームのイエローカードは2枚、コロンビアチームのそれは6枚だったにのだが、ホセ・ペケルマン監督は、コロンビア代表は米国人の審判マーク・ガイガーによって不当に扱われていると感じていた。

「イングランドの選手は審判に対しアピールを繰り返し、コロンビア選手の反則を取らせようとしていた」とペケルマン監督。「この種のプレイがあったため、選手は混乱していた」。

「試合に集中することが、とても難しかった。最初のうちはリズムもスピードもあったが、一旦ボールがペナルティボックスに入ってしまうと、うちの選手たちは冷静でなくなり落ち着きをなくしてしまった」

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