アマゾンの次なる狙いは「教育市場」 先生がアマゾンで講義する時代が来る?
テンマークスとは?
では、アマゾンが買収したテンマークスとはどんなサービスなのか。
名前の由来は10/10、つまり日本語でいう100点満点のことであり、米国の全国標準の数学カリキュラムにフォーカスしている。教師が無料でアカウントを作り、オンライン上で数学のクラス環境を再現することができる仕組みだ。
生徒にはユーザー名とパスワードが発行さる。オンラインで選択式の問題を解いていき、点数に応じてバッジやミニゲームが遊べるなど、ゲーミフィケーション機能もある。もしもわからなくなったら、3〜5分のビデオによる説明を聞くことができる。こうした環境を用意することで、実際の授業へのフィードバックや親とのコミュニケーションを行うことができる。サービスは2010年11月に公開され、10万の教室で300万人以上のユーザーが利用している。
「学び方」にフォーカスするアマゾン
アップルはiPadとiBooksで、最も普及するタブレット端末とインタラクティブなデジタル教科書の組み合わせによって、教育市場への関与を強めようとしている。開発者が多数公開するアプリも、その競争力の重要な源泉だ。
またグーグルも、アップルと同じように、Nexus 7などのタブレットデバイスとGoogle Play Textbooksでのデジタル教科書配信に取り組む。個人的には、クラウド統合環境のGoogle Appsの教育活用の手法に対してもう少し力を入れるべきではないかと感じているが、グーグルのプロダクトの組み合わせはより魅力的になる可能性を秘めている。
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