iPhoneがグンと便利になるmacOS驚異の進化 MacからiPhoneのカメラ操作が可能に

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ファイルをスペースキーを押して中身を見るクイックルックで、注釈やトリミングなどの編集ができるようになった(筆者撮影)

また、スペースキーを押してファイルを開くことができるクイックルックでは、色やトリミング編集、手描きでの記入や文書へのサインが可能だ。写真アプリやプレビューを開かなくてよくなり、ちょっとした仕立て直しも手軽になる。

Finderでは、クイックアクションがファイルの種類ごとに利用できるようになり、画像回転や複数写真をまとめたPDFの作成、複数の写真に対するウォーターマークの追加などをワンタッチで処理できるようになった。

簡単に言えば、iPhoneの写真アプリでの編集以上の操作を、特別なアプリを使わずに利用できるようになる、ということだ。

あらゆる画像をMacの「写真」アプリで管理している人にとってはその恩恵はないが、仕事やプロジェクトごとに画像をフォルダで管理している人にとっては、よく行う作業を手早く済ませる新たな方法になりそうだ。

ビデオの画面キャプチャーにも対応

最後に、画面キャプチャー機能の向上だ。

画面キャプチャーはこれまで、ショートカットキーを駆使して静止画を撮影するだけだったが、macOS Mojaveではビデオの画面キャプチャにも対応するようになった。新しいショートカットキー「Command+Shift+5」を押すと画面内にメニューが現れ、全画面もしくは領域を指定してアニメーションなどをビデオファイルに記録できる。

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また撮影した画面キャプチャーはすぐに保存されず、画面右下にいったん保持される。これをスワイプして保存するか、クリックして手描き編集を行って保存する、という仕組みに変わった。これはiOS 11で採用された画面キャプチャーの手順と同じだ。

細かい機能の向上が多数盛り込まれているmacOS Mojaveは、2012年以降のMacBook Proシリーズ、2015年以降のMacBook、2012年以降のiMacシリーズ、2013年以降のMac Pro(2010と2012年のMac ProはMetal対応ビデオボードを利用)で利用でき、多くの人が手元のMacで無料アップグレードできるだろう。

その一方で、新OSとともに、2018年モデルの各種Macの登場にも期待したいところだ。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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