日本女性が「35歳からの服」で変えるべきこと 大草直子さんが語る「5つの重要鉄則」

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大草直子さん(撮影:梅谷秀司)

欧米人の膝は、とんがっていて小さいけれど、日本人は丸くて平い。フランス大統領のマクロン夫人のように、60歳を超えて膝を出していてもシャープで素敵なのは元々の美しい形と手入れの賜物だと思います。日本人の丸い膝を出していて本当に綺麗に見えているのか、客観的に見るべきだと思います。

もちろん、膝が自分のチャームポイントだと強く思うのであれば、出しても良いとは思いますが、その場合は生っぽさを消した足が良いと思います。少し日焼けをしていたり、鍛えていたり。もしくは素足ではなく、グレーなどのストッキングを履いたりすると良いでしょう。膝は本当に難しいパーツだし、乾燥してきたり、膝の上の肉が取れなくなってきたり、いちばん劣化が激しいところなので、ケアすることも忘れないようにしたいですね。

――個人的には、今の流行が少し長めの丈なので、それはアラフォー世代にとっても追い風なのかなと思います。

そうですね。ただ、流行は関係なく、私の膝はもう出しません(笑)。今後どんな流行が来ようとも、出しません。そう決めたら、ちょっと楽になりましたよ。もう迷う必要がありませんから。

顔がくすんで見えるイエローベージュを着ないと決めることもそうですが、どこかで潔く線を引くのも心がけるべきことかなと思います。

ルール④色に違和感を覚えたら、色味を少し変えてみる

――大好きな色、ずっと似合う色だったのに、急に似合わなくなったという声も聞くのですが、何か解決法はあるのでしょうか?

今、自分に似合う色を見てもらうカラー診断なども流行っていますが、それよりも、自分の姿を客観的に見ることが大切だと思います。

私自身、ベージュもグレーもずっと好きだったのですが、30代半ばからの「おしゃれ更年期」に入ったとき、それまで似合っていたグレーのカシミヤのニットが似合わなくなったんです。そのニットの色味は、杢グレーという、白やベージュも混じったソリット(単色)ではないグレーでした。それにジーンズというスタイルが私の定番だったのに、ふと客観的に自分を見たときに急に「おばさんっぽい」と思って。

その後、冷静に見てみたら、淡い色のグレーは似合っていたんです。グレーが似合わなくなったのではなく、似合う色味が変わっていただけでした。

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