ドコモはiPadを扱うのか、扱わないのか 第2四半期決算発表の席で料理教室買収も明らかに

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ただ人気端末であるiPhoneを取り扱い始めたことによるプラス効果は無視できない。「iPhoneの導入効果は着実に見えてきている。MNP(番号ポータビリティ)によるユーザーの流出数は、9月第3週に昨年と比べて53%減少した。第4週も同じくらいで減少している」(加藤薰社長)

iPhoneを取り扱うドコモショップの数は1025日時点では約1500店にとどまるが、10月末には2350店程度に広げる。ただしユーザー獲得コストも大きいため、ユーザー増が即、利益増に結びつくわけではない。

ABCクッキングスタジオを傘下に収めた(撮影:吉野純治)

下半期(10月~2014年3月)は、iPhoneに加えて、アンドロイドの冬春モデルも本格化する。前日の1024日に発売したソニー「Xperia Z1」が好調な滑り出しを記録するなど、アンドロイドにも人気機種がある。

加藤社長は「iPhoneはもちろん、冬春モデルのアンドロイド端末も含めてしっかり売っていく。上期に苦戦したMNPでも、数値を着実に改善させていきたい」と話した。

また、料理教室「ABCクッキングスタジオ」を展開するABCホールディングスの株式51%を取得し、子会社化することも正式発表した。加藤社長は、「ABCとは3月から業務提携し、さまざまな実験をしてシナジーを確認してきた。子会社化することで、これをいっそう強化する。リアルな教室の取り組みとモバイルのサービスを融合させ、料理だけではなく、健康、学びという点でも取り組んでいく」と話していた。今後、ドコモの独自サービス「dマーケット」のメニューとして加わる可能性もありそうだ。

 iPadは扱わないのか

 1022日にアップルは新型iPadを発表。111日に発売する予定だ。ところが、回線契約の付いた機種を販売するキャリアーとしてはKDDIとソフトバンクのみがアナウンスされた。ドコモは扱わないのだろうか。

「魅力的な端末だと思う。扱うかどうかを社内でも検討している。(なぜ検討中であるかの)理由は申し上げられない」(加藤社長)とし、明言を避けた。アップルと交渉中であることは間違いないようだ。

 

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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