リーマンショックが半導体ウエハへも波及


 10月21日、半導体ウエハ世界2位のSUMCOが2009年1月期の見通しを下方修正した。売上高は期初計画の前期比5%増から一転して、同1割減の4300億円。営業利益は期初計画が前期比2割減だったが、その見通しをさらに下回り、同5割減の650億円となる。

SUMCOの強みは積極投資路線。住友・三菱・コマツという母体3グループからの製造装置・材料供給などの側面支援をバネに、生産能力の増強を重ねた。結果、ウエハの推定世界シェアは07年に首位の信越化学工業の33%に迫る29%に上昇。直径300ミリ品の月産能力も、信越化学を追いかけるように、08年3月には100万枚に達した。

だが、クリスマス商戦向け電子機器用ウエハの需要期に当たる9月にリーマンが破綻。消費不況への懸念がウエハにまで及び、「注文にどたキャンが相次いだ」(SUMCO)。需要の冷え込みを想定し、07年度に1652億円だった設備投資を、08年度1500億円、09年度500億円にまで絞る見込みだ。

(石井洋平、二階堂遼馬 =週刊東洋経済)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「合法薬物依存」の深い闇
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ニセコ 熱狂リゾートの実像<br>開発に翻弄される小さな北の町

「パウダースノー」を求め、北海道のニセコに殺到する外国人客。その数は住民約2万人の14倍にも及びます。観光ばかりでなく、別荘が建ち不動産投資も活発化しましたが、地価高騰やインフラ整備負担による財政圧迫の問題も出ています。活況と苦悩の両面に迫りました。