食料・エネルギー除くCPIは0.0%に 「コアコア指数」は08年12月以来のマイナス脱却
[東京 25日 ロイター] - 総務省によると、9月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は、100.5と前年同月比0.7%上昇した。4カ月連続で上昇したものの昨年の電気代値上げの反動で上昇幅は8月の0.8%から縮小した。
ロイターがまとめた民間予測もプラス0.7%だった。
一方、食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く指数(コアコアCPI)は同0.0%となり、2008年12月以来初めてマイナスを脱した。電機製品や食品など幅広い品目で値上げが進み指数を押し上げた格好だ。総合指数は前年比1.1%の上昇だった。
<コアCPI、昨年東電値上げの反動でプラス幅縮小>
コアCPIの上昇幅縮小は昨年のエネルギー価格上昇の反動。電気代は前年比7.6%上昇したが、昨年9月に東京電力<9501.T>が値上げしため、上昇幅は8月の8.9%から縮小した。ガソリンも上昇幅が8月の13.2%から9.0%に縮小した。
一方、コアコアCPIは耐久財の下落幅縮小傾向などが指数を押し上げた。主な上昇品目は、プリンター(前年比83.5%上昇)、ノートパソコン(同12.4 %)、デスクトップ型パソコン(同24.7%上昇)など。
生鮮食品を除く食料も前年比0.1%上昇し、昨年7月以来のプラスとなった。主な上昇品目は魚貝缶詰(前年比15.2%)、ソーセージなど加工肉(同2.5%)、たまご(同4.3%)など。
<都区部コアCPI、傷害保険・外国パック旅行値上げで上昇>
同時発表された東京都区部の10月のコアCPIは99.7となり、前年同月比0.3%上昇。6カ月連続で上昇し、上昇幅は前月から0.1ポイント拡大した。ロイターがまとめた民間予測はプラス0.3%だった。
傷害保険料と外国パック旅行が10月から値上げされ指数を押し上げた。傷害保険料は前年比10.1%、外国パック旅行も同3.7%上昇した。
10月の総合指数は前年比0.6%上昇、食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く指数は同0.2%低下となった。
(竹本能文)
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