最近、東海道新幹線車内で、豚まんやたこ焼きを食べることに対して、そのにおいの強烈さゆえに迷惑だとの意見をめぐって賛否両論が戦わされたとの話をあちこちで耳にした。一部の鉄道会社は、駅構内で販売されている食品のパッケージに、「車内および駅構内でのお召し上がりはご遠慮願います」という注意書きシールを張っているという。
それなら、駅構内で売れないようにすればいいのにとも思うのだが、なかなか一筋縄ではいかない問題である。
今回は、こうした列車や電車の車内で、残念だと指摘されている行為を取り上げ、その可否について、考察してみたい。ただし、さまざまな意見があると思われるので、あくまで個人的な感想である。
「おいしそう」が迷惑にも
1)食材のにおい
強烈なにおいの食材がやり玉に挙げられているものの、駅構内の売店のみならず新幹線などの車内販売で飲食物を容易に入手できることを考えると、ある程度は許容範囲なのではなかろうか? 個人の好き嫌いもあり、酒のにおいが嫌な人もいれば、コーヒーの香りが苦手だという人もいる。長時間の乗車では、飲まず食わずというわけにもいくまい。
車内での飲食を禁止したいのなら、代わりに飲食OKの車両(食堂車が現実的でないのなら、テーブル席のフリースペース)を設置すべきだろうが、効率を優先して一人でも多くの乗客を運びたいという鉄道会社のポリシーがある以上、無理であろう。せいぜい、駅では購入不可能なクサヤあたりを禁止するにとどめるほかないと思われる。
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