英国「静かな車両」は大声会話も携帯も禁止だ

外国人も「シャカシャカ音は嫌いだった

目に付きやすいショッキングピンクを使ったロゴでQuite Coachであることを訴求している(郊外電車c2cの車内で、筆者撮影)

「女性グループのおしゃべりは自由なのに、ケータイを使うとダメだって……。日本の電車マナーって変じゃない?」

このほど、日本への旅行からイギリスの自宅へと戻って来たジョアンナさん。東京はどうだった?と話を聞いたら、ケータイの使い方についての不満を口にし始めた。

「東京ではあちこち行くのが忙しくて、ロンドンのオフィスに電話するタイミングがなかなかなくて。電車で座れたから、やれやれとこれで電話できると話しを始めた途端、周りの人から『ノーノー』って注意されたの。確かに車内を見回したら、誰も携帯でしゃべっている人はいなかったわね」

初めて知った「通話はご遠慮ください」

公共交通機関の車内で、日本のように携帯電話の使用をことさらに「ご遠慮ください」と言う国は世界的に見ても珍しい。どこかの外国の街を走る電車やバスに乗ったことがある人は、みな構わず携帯でおしゃべりをするのを見て不思議に感じたかもしれない。

ジョアンナさんは「日本の車内アナウンスで、“Refrain from talking on the phone”(通話はご遠慮ください、の意味)という表現を初めて聞いたわ。そもそも、静かに電車に乗りたい人はQuiet Coachに行けば良いことだしね」

Quiet Coach、直訳すると「静かな車両」。日本にないサービスなのでネット検索しても適当な訳語が見つからないが、さしずめ「静粛車両」といったところだろうか。

イギリスの列車には静けさを求める人のための車両が優先席のように設けられている。ジョアンナさんとのおしゃべりを機会に、Quiet Coachのルールがどうなっているか改めて調べてみることにした。

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