iPhoneに埋め込まれる「Facebook対策」の衝撃 「邪悪」と戦うアップルのメッセージとは?
アップルは今年秋に配信予定の最新ソフトウエアiOS 12について、現行のiOS 11が動作する2013年発売モデル以降のiPhone、iPadで利用できるようにしており、新モデル発売以前の現段階で、iOS 12利用者は全体の81%に上ると予想される。
グーグルもAndroidの最新版で同様の機能を盛りこんだが、最新バージョン利用者は6%と極めて少ない。そのためiPhoneのスマホ中毒対策の実効性の高さが光る。
これらの機能は、広告を表示することでビジネスとしているSNS各社にとっては、表示機会・時間の減少として2019年第1四半期以降、影響が表れる可能性がある。
複数アプリの操作をSiriへの指示1つで
一方、なるべく画面を見ないよう意識し始めるユーザーを、どのようにアプリ開発者が捕まえるか、という手段のために、AIアシスタントのSiriをサードパーティアプリから利用できるようにした。
Siriは普段ユーザーが何をやっているのかをiPhoneの中で解析し、アプリの機能を直接提案したり、複数のアプリでの操作を1つのSiriへの指示で済ませることができるようになるShortcuts機能を用意し、また届いた通知の、レストラン予約の変更などの操作をアプリなしで済ませられるインタラクティブ通知の強化が施された。
より少ないスクリーンタイムで今まで行ってきた以上の操作を実現する仕組みを用意し、解決すべき懸案となっているスクリーンタイムの削減と、より生活に密着したアプリ活用の両立を図っていくのではないだろうか。
アップルにとって最大のプラットフォームであるiPhoneの方針を確認したところで、前述のスクリーン閲覧の削減と生活密着アプリの活用促進より効果的に実現するためのツールとして、Apple Watchの活用を重視していくことになる。
Apple Watch向けの新OS「watchOS 5」は、iOS12にも搭載されるSiri Shortcutsやインタラクティブ通知などを、iPhoneと同じように小さなApple Watchの画面の中で実現している。
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